概要
アニメやゲーム、漫画、小説など、ひとつの作品を多彩なメディアで展開する商法。
複数のメディアを用いることによってコンテンツの認知度や商品展開の幅を広げ、購買層を厚くすることを狙う。
なお、和製英語であり北米などでは「メディア・フランチャイズ(media franchise)」や「マルチメディア・フランチャイズ(multimedia franchise)」と称する。
従来は「一つの作品を原作として他媒体にも顔を出す」形が主流だったが、近年のメディアミックスは「同時進行で供給されるほぼ全てのメディア展開が原作扱い」というものも増えている。この方式は90年代には主に角川が展開していた事でも有名。
メディアミックスで知られた作家
メディアミックスで有名な企業
一部でメディアミックスを扱う企業(一例)
メディアミックスの弱点・問題点
- 企画が一つ躓くと総崩れになる
関わるメディアが増えるということは関わる人数も増えるということであり、いわゆる『人材ガチャ』を外すと目も当てられないことに。
- 原作者が燃え尽き症候群になる
原作者が全メディアの脚本を書き下ろし、あるいは監修することになるので負担が大きい。
- 権利の管理・運用手続きが粗雑・複雑になる
作品の鮮度が高いうちに企画を進めたい企業側の意向が優先されて原作者を怒らせたり、社員が独断先行した結果、メディアミックスを一度白紙に戻す羽目になったりしている。90年代の作家は権利運用に寛容な人が多く(上記のあかほり氏は「餅は餅屋、ラノベはエンタメ、客が喜んでなんぼ」と公言しているほど)その時の感覚が会社側から抜けないのが一因と推測。
2010年代から社の垣根を超えたメディアミックスが増え権利の管理は更に複雑化しており、トラブルの種はそこかしこにある状態となっている。
関連項目
作品形式
メディアミックスに伴い、新たに誕生したキャラクター
アニメオリジナルキャラ、実写オリジナルキャラ、ゲームオリジナルキャラ、コミカライズオリジナルキャラクター