忖度
そんたく
相手の気持ちを慮ること、推察すること。そこから意味が拡大し、相手(自身にとっての重要人物)の言外の意を汲んで相手の欲する行動をとることも指す。
概要
大元となる意味は相手の気持ちを推し量る、慮ること。そこから意味合いが狭まって、その相手の気持ちにかなった行為を「形式的には自主的に」判断し行うことも意味する。「言わなくても分かるな」とか「阿吽の呼吸」というやつである。
2017年、様々な個所で使われ……まさかの「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートと言う前代未聞の展開となった。政治関連の流行語は、この他にも複数ノミネートされているのだが……、結局は「インスタ映え」とともに年間大賞となった。
加えて三省堂が主催する「今年の新語2017」でも大賞に選ばれ、W受賞を達成。まさに2017年を代表すると語として記録されることになった。のちに新しい用法もいくつかの国語辞典に載るようになった。大辞林・新明解国語辞典・三省堂国語辞典など。
だが、この単語が流行語になるきっかけになったのは政治カテゴリーであり、結果近年ではえこひいきの同意語として、「特定の官僚や有名人を権力・圧力を使い優遇させる行為」という皮肉・蔑称に近い誤用が定着してしまった。
関連タグ
- ファミリーマート:何と、忖度御膳という弁当を販売する事になった。アンケートではけものフレンズとの二択で、予想でも忖度は選ばれないと思われていたが……。
- 政剣マニフェスティア:DMM.comのブラウザゲーム。2017年度のクリスマスイベントがズバリ『あわてんぼうの忖度ロース』である。
- 斟酌:忖度の縮小解釈された意味で使う場合、こちらが正しい。