ゾウ(ONEPIECE)
ぞう
概要
偉大なる航路“新世界”に存在する島・・・と呼ばれているが、実際は1000年以上生き続ける超巨大な象「象主(ズニーシャ)」。背中には島ほどの土地があり、先住民ならぬ戦獣民族のミンク族という獣人種族がモコモ公国なる国を築いて住んでいる。
プロフィール
本名 | 象主 (ズニーシャ) |
---|---|
年齢 | 1000歳以上 |
全長 | 200000cm以上(2km以上) ※ |
高さ | 500000cm以上(5km以上) ※ |
出身地 | 偉大なる航路 |
種族 | ナイタミエ・ノリダ象 |
誕生日 | 12月18日 (でっかい←1、ズニー←12、シャ←8) |
星座 | いて座 |
好物 | 空島のリンゴ、巨大ワカメ |
初登場 | 単行本80巻 第802話『ゾウ』 |
CV | 樋浦勉 |
※当初は全長2万m(20km)以上・全高3万5000m(35km)以上となっていたが、後の『VIVRECARD ~ONEPIECE~図鑑』の公式訂正リストにて修正されている。その他の資料でも当初の全長・高さが掲載されているものがあるが、その情報は古いので注意。
解説
地盤が生物であるため磁場を持たず、記録指針(ログポース)では絶対に辿りつけない。しかも象主は常に移動し、上陸自体「高さ数千メートルもある柱(足)をひたすら上る」という手順なので、自力での到達は非常に困難。そのため「幻の島」扱いされている。
このゾウは大昔に罪を犯したために1000年以上もの間歩くことしか許されず海を彷徨っているほか、両目は落ち窪んでいるのか黒い穴のみで眼球が確認できない。そして、巨大すぎるがゆえに背中が雲まで届いている。
ハートの海賊団航海士・ベポやビッグ・マム海賊団戦闘員であるペコムズの故郷である。
作中ではカン十郎が能力で生み出した「昇り竜」(りゅーのすけ)に乗り、ゾウの左後ろ足から背中に到着。(カン十郎達は後にねこざえもん、虎三郎に乗り背中に到着した)
なお、ルフィ達は帰る際にサウザンドサニー号まで直接飛び降りている。正式な方法は不明。
ちなみに上陸することを登象、帰りを下象という。
島の住民はミンク族という獣人で、モコモ公国という名の国家を築いていた。
定期的に噴火雨という災害が起こる。象主が鼻から吸い、吐き出した海水が空から降り注されたことによるもの、つまり象主の水浴びによるものである。この噴火雨を濾過することで飲み水や生活用水を作り、それにより育った植物や、象主が吹き上げる海水に取り残された魚を食べて暮らしていた。そのため、災害ではあるが恵みの雨でもある。
象主の年齢と同じ1000年近いとされる歴史の長い国だったが、ルフィ達が来る数週間前に、四皇「百獣のカイドウ」の側近・ジャックの一団に壊滅させられてしまった。
象主と意思疎通を図れた事は皆無だという。ところが、再度ジャックの襲撃に際しされるがままであったが、ルフィとモモの助にだけ言葉が聞こえたらしく、自らの事情を語りモモの助が迎撃を命じたおかげで返り討ちにでき事なきを得た。
ワノ国近海、カイドウやビッグ・マムといった名だたる海賊たちの戦いを危惧した世界政府が船を数隻待機させていた。その船の中の1隻の見張り台にて、ある役人が霧の向こうに何か巨大な影を見た。
その姿は紛れもなく、幻の島「ゾウ」そのものであった
そしてモモの助の口から罪を犯したのが800年前であること、とある人物が当時の仲間であったことが明らかとなり、「罪」と「空白の100年」、並びに「ある巨大な王国」との関連疑惑も浮上している。
ちなみにモコモ公国には1000年の歴史があることから、ミンク族が既に背中に住んでいる時に「罪」を犯したことになる。
カイドウとの決着後は、モモの助が「現時点での開国を見送る」選択をしたことに対し「お前の判断に準ずる」と答え、また去っていった。
戦闘能力
巨大な体ゆえ、鼻を利用した一撃で、ジャックの船団を壊滅させるほどの威力を誇るため、単純な力では最強クラスである。
ただし、カイドウ・黒ひげなどの四皇クラス以上の強者が相手になった場合は疑問が生じる。
実際にその者の多くは、規格外な覇気や悪魔の実能力等の力を発散させたりするような化け物じみた強者であり、確認できる者だけでも複数人存在している。
具体的には、最大で何百kmにも及ぶ天変地異を引き起こすほどの規格外に鍛え上げられており、中には悪魔の実の能力も含めて何千kmも遥か遠く離れた場所まで影響が及んでも不思議ではないほどの力を発揮できる者もいる。さらに加えて、象主の体は大きさ故に攻撃の的が非常に大きく、死角となる範囲も非常に広いので、スピードも備えた者が相手になると少々疑問。
そのため、四皇クラス以上の実力者が相手となる場合は、不意打ちでない限り、象主でも太刀打ちできない可能性は否定できないため、必ずしも無敵とは断言できない。
つまり、このようなケースでは実際にサシで戦わせてみないと、どのような結果になるのかは誰にもわからないというのが本当の答えである。
余談
- モデル
本編だけを見ると浅瀬を歩いている象に見えるが、単行本83巻のSBSにおいて象主はナイタミエ・ノリダ象と呼ばれる種類の象であることが判明した。これを逆さまに読むと「ダリノ・エミタイナ(ダリの絵みたいな)」となることから、象主のモデルは、シュルレアリスムの大家・サルバドール・ダリが好んで描いたモチーフである、長脚の象であると思われる。
- 身長について
当初は全長2万m・全高3万5000mとなっていたが、後に『VIVRECARD ~ONEPIECE~図鑑』に全長2000m(2km)以上・全高5000m(5km)以上あると修正された。
どのくらいの大きさなのかイメージしやすくするために、現実世界と比較しながらもう少し具体的に解説すると、
となり、如何に巨大な象であるかが分かる。
ちなみに地形で考慮した場合は、相模トラフは約300km、南海トラフは約700km、日本海溝は約800km、伊豆・小笠原海溝は約850km、琉球海溝(南西諸島海溝)は約1350km、千島海溝は約2200km、日本全体の距離(海も含む)で約3000kmはある。
象主といえど地形レベルで見れば小さな島に過ぎないと言える。