概要
ノベルゲーム『魔法使いの夜(まほよ)』に登場する蒼崎青子」の形態の一つで、蒼崎橙子との決戦時に変身した姿、及びそれが描かれた作品に付けられるタグ。端的に言うと魔法の力で10年後の自分の力を前借りして備えた=「完成された魔術師」としての力を有している状態である。
この状態では口調が少し大人びたものになり、師匠である久遠寺有珠のことも「アリス」と呼ぶ。
なお、この名称はキャラクターデザインであるこやまひろかずが設定資料「魔法使いの基礎音律」で残したコメントから広まった通称であり、正式名称は「赤方偏移形態」。
転じて、同じく赤髪碧眼の姿であるが服装が異なっている『月姫』や『MELTYBLOOD』等での彼女に対してもこの呼称及び本タグが使われることもある。が、結論から言うと「これらの作品における青子」と「スーパー青子」は「厳密に言うと異なるが、本質的にはあまり変わりない」状態であると言えるかもしれない。
- そもそも上記の通り「スーパー青子」は本来決戦時での姿を指す呼称である。が、(発売順は余談の通りだが)時系列上『まほよ』はこれらの作品よりも9~10年近く昔の話で、変身で得られる「10年」という年数と一致している。その為、容姿の変化は能力と同じく10年後そのままの姿が反映されている可能性が高い。
その他の作品においては、青子がサーヴァントとして実装された『Fate/GrandOrder』でも登場しており、青子の宝具使用により(ジーンズではなくミニスカートを履いている、服の隙間がなくへそ出しではなくなっている…等デザインは異なるが)こちらの姿に変身する仕様となっている。
余談
『月姫』は『まほよ』よりも先に発売された作品であるが、実はこの時点でも「青子のデフォルトの髪色は栗色(=『まほよ』と同じ)。なお、碧眼はそのまま」という設定であった。では、何故『月姫』では赤髪なのかというと『月姫』のキャラクターには黒髪が多くそのままだと見分けが付きにくくなるので、差別化として赤い髪色にされた為である。
つまり、身も蓋もないことを言うと前述の変身設定や髪色の変化の設定は「決戦を盛り上げる為の演出」としてだけでなく、「この辺の事情の矛盾を解消する為に後付けされたフォロー要素」でもあったのだ。
ちなみに、奈須きのこによると「『魔法使いの夜』続編では『私はあと二回の変身を残している』と言って敵を絶望させる」んだとか。(通称が「髪色の変わる『スーパー』形態」由来なのに対して、こちらは宇宙の帝王のセリフである。)