概要
TYPE-MOON作品において度々登場する用語。
この言葉が具体的にどのような意味を持つかについては、現在のところ作中の内外を通して語られたことはない。
ただし、劇中の描写から『魔法』または、何らかの『始まり』への逆行に関するものであると推測される。
逆行運河の後に「・」または「/」と別の言葉が続くが、「・」と「/」の違いにどのような意味があるかは不明。
近年では「逆行銀河」という言葉も登場している。
一覧(逆行運河)
逆行運河・創世光年
初出は『MELTY BLOOD』。
蒼崎青子のラストアーク。
逆行運河/創世光年
『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』のPVにてシャーロック・ホームズのナレーションの中で語られたゲーティアの計画、その名称。
後に奈須きのこ氏が4Gamerのインタビューで語ったところによると、「ゼロに戻ってから良い前提を作り直す」というゲーティアの選択はある意味魔法に近しい行為であり、ゲーティアを知ることで青子の痕跡や第五魔法の一端が知れるという伏線、もといささやかなサービス精神とのこと。
逆行運河/原初黎明
初出は『Fate/EXTRA CCC』。
最終章にて、BBの「受けた傷や起きた出来事、あらゆる結果を“無かったこと”にする」権能クラスの超抜スキル『十の王冠』に対抗する手段を模索する中で、ラニ=Ⅷが『十の王冠』を解析したことにより、ムーンセルから『原初の力』へのアクセス権を獲得。
ラニによると『十の王冠』とは「人類史の発端、文明の光でいうところの黎明……要約すれば、人間の遺伝子が始まった原型(オリジン)の力」であり、これは人間であれば誰であれ内包しているもの。同格の力であれば『十の王冠』も無かったことにはできないという。
この『原初の力』をサーヴァントに付加させるため、サーヴァントの電脳体に潜入(ダイブ)し、英霊核に直接アクセス。ムーンセルによって封印指定されている英霊根源『神話礼装』を開放する。この時、サーヴァントの電脳体にダイブした際のマップ名が『逆行運河/原初黎明 Inner Core Harmonics.』である。
逆行運河/天体受胎
初出は『月姫 -A piece of blue glass moon-』。
シエルルートの終盤、光体戦クライマックスのチャプター名、およびBGM。
このシーンでは、遠野志貴はロアと協力し、上空に残っていた『カルヴァリアの星』を使って光体を破壊。
光体が再生する前に、その心臓を解体する……という流れなのだが、光体の心臓こと『天体の卵』が現れると同時に空間が上書きされ、本来この惑星から見上げる景色ではあり得ない全天が目映い光を放つ、地球から見える宇宙とは、たった138億光年分の情報でしか無い。まだ宇宙の広がりが僅かであると仮定し、■■■■■■というものがあるとすれば、何よりも未(あたら)しい、何よりも移(とお)ざかる真紅の宙が放出された。
これは概念の宇宙。地球の生命では記憶していない領域。人類の観測では手の届かない法則。無限にして最小の、最奥に至る空の空洞。数多の星、数多の始まり、人間では種の寿命をかけても見る事のない事象。
その奔流の中を第一から第二、第三宇宙速度で落下する志貴は、死の点も死の線も見えない、わきたつ生命の鼓動、全ての源にして最後に還りつく星の墓所。熱しながらも冷却されている『天体の卵』を目視した。
このシーンから『逆行運河/天体受胎』とは、『天体の卵』によって引き起こされた一連の現象を指すものだと推測される。
座■不明 悪霊■し
プロフィールでも読みは不明だが、宝具ボイスに「逆行運河・悪霊殺し(ぎゃっこううんが・あくれいごろし)」というものがある。これが宝具の真名であるかは不明。
逆行運河・特異点
『FGO』と『魔法使いの夜』のコラボイベント『魔法使いの夜アフターナイト/隈乃温泉殺人事件 ~駒鳥は見た! 魔法使いは二度死ぬ~』にて、1999年に発生していた特異点を青子が2001年に飛ばしていた状態を解除し、1999年に戻る行程をこう呼んだ。
一覧(逆行銀河)
逆行銀河・創世光年
『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』での青子のラストアーク。
逆行運河・創世光年との違いは不明。
逆行銀河・赤方偏移
アンフィニッシュド・ブルー。
『FGO』にてサーヴァントとして登場した蒼崎青子の通常時の宝具。
第五魔法の付属効果で未来の自分(通称・スーパー青子)に切り替わる。