NightmareCity

ないとめあしてぃ

2004年開催の「紅白FLASH合戦」にて発表されたみ～や氏制作のFLASHアニメーション作品。

真実を照らすヒカリを求め

このイツワリの街を出よう

必ずキミを護るから

概要

2004年に開催された「紅白FLASH合戦」においてみ～や(pixivアカウント)氏が発表したFLASH アニメ。

ビルが建ち並ぶ町を舞台にギコやモララーを始めとした２ちゃんねるのAAキャラクター達が戦うバトルもの作品で、各キャラクターがスタイリッシュに動き、戦闘描写も手に汗握るものとなっており、当時の視聴者たちに深い印象と感動を与えた。

そして2005年、「flash☆bomb」にて続編となる「Nightmare City - catastrophe –(ナイトメアシティ・カタストロフィ)」が公開。終盤でギコとしぃが人間の姿(耳と尻尾は残っている)に変身する等、衝撃的な展開が視聴者をまた沸かせた。

その高いクオリティからハチミリ氏の『SaviorCat-救世主猫-』と並ぶFLASH黄金時代に名を残す名作の一つとなり、後発の2ch系フラッシュアニメ作品に多かれ少なかれ影響を与えた。

一方、作中の演出やバトルシーンがみ～や氏も敬愛するゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズなどに酷似している事からパクリ疑惑を指摘されて炎上騒ぎになったことも。

2023年12月25日、公開20周年記念としてX(旧Twitter)にてみ〜や氏が20周年を祝うポスト(旧ツイート)と記念イラストを投稿するが、ユーザーからの指摘で1年早く、実際は19周年である事が判明。

その事に関しみ〜や氏は勘違いであった事を謝罪し、“ほぼ20周年記念”という事で投稿や記念イラストはそのまま残す事となった。(記念イラストは周年文字有りと訂正版と周年文字無しの3種が投稿されている)

それから翌年の2024年12月25日。

今度こそ20周年記念となり、それを祝してYouTubeとニコニコ動画のみ～や氏のアカウントにて、み～や氏の妻・古宮寝子氏が制作した3ⅮCGモデルとみ～や氏制作の新規アニメーションによる20周年作品『 Nightmare City -Requiem-(ナイトメアシティ・レクイエム)』が公開され、かつてのファンたちを再び沸かせた。

また、 VRChatにて記念ワールドが2024年12月25日～2025年1月1日(昼頃)までの期間限定で公開された。

世界観・設定

多くのフラッシュ作品と同様、ほとんどセリフが無く、明確なストーリー説明がないため、映像から世界観やストーリーを読み取るしかないのだが、「Nightmare City」の動画本編終了後にある操作を行う事で本作の世界観に断片的に触れられたエピローグ映像を見ることが出来る。

この映像からファンの間では以下のような考察がされている。

作品の舞台となる「イツワリの街」はコンピューター上に創られた仮想都市。
ギコ達は実験によって仮想都市へとダイブして来た人間で、AAキャラはダイブして来た人間たちのアバター。
「- catastrophe -」終盤のギコを除く「光る武器」を使う者達は人間ではなくAIであり、しぃを除くAI達は人間に対して反乱を起こし、仮想都市に居る人間たちを襲い始めた。

登場人物

※キャラ説明文は作中の描写と前述の考察を基に執筆しております。

主人公側

ギコ(草薙コウスケ)

【使用武器：○Γ∟禁止標識→水の剣→光の剣】

本作の主人公。

何かしらの経緯で出会ったしぃを守り抜き、共に「イツワリの街」を出る事を誓い、しぃを連れて出口へと続く橋を渡っていた所で敵の一人であるモララーの襲撃を受けてしまう。

標識を武器代わりにしてモララーに応戦するも傷を負わされて気を失い、橋から水の中へ落下してしまうが、沈みゆく最中で「それが望んだ結末なのか」という言葉と共に覚醒、何らかの能力に目覚めたのかその手に「水の剣」を作り出せるようになり、その力でモララーを一時的に退ける。

橋を渡り、出口へと辿り着くのだが、出る事を拒んだしぃによって一人「外の世界」へ出る事となってしまう。しかし、ギコはまたイツワリの街へと戻り、今度こそしぃを連れ出す事を誓い、外の世界に着いた後、再びイツワリの街へと後戻りする。

しぃ

【使用武器：光の弓矢】

本作のヒロイン。

イツワリの街でギコと出会い、彼に連れられてモララーの襲撃を切り抜けながらも街の出口へと辿り着くのだが、出口目前で立ち止まり、連れて行こうとするギコを涙ながらに強く拒んで自身と彼を隔てる様に壁を出現させ、彼だけを外の世界へと出す。その直後、追ってきたモララーの襲撃に対し彼女は迎え撃つためその手に敵と同じ「光る武器」である「青色の弓矢」を出現させる。

彼女の正体はギコ達外の世界の住人(人間)ではなくモララーと同質の存在(AI)であり、この事実をギコは続編の「- catastrophe -」で知る事となるが、それでもギコの彼女を守ろうとする意志は変わらなかった。