概要
道教を信奉し、道術活動を職業とするもの。男性の道士は乾道(けんどう)、女性の道姑は坤道(こんどう)と呼ばれる。
中華文化圏では道教が国教だった時代に於ける国教の実行者、中華ファンタジーを題材にした娯楽作品においては「道術」を駆使して怪異を律する者として描かれる。
特に1985年の映画『霊幻道士(原題:殭屍先生)』の影響は大きく、キョンシーに相対する者というイメージが根強く残っている。
皇家に仕える最上位の指導者は「国師」と呼ばれる。
日本では道教は直接入らず、陰陽道として部分的に入ってきた為、陰陽師という独自の職種となった。また、明朝崩壊時に道教との習合が進んだ中国臨済宗が黄檗宗として日本に渡ってきており、日本の華僑コミュニティにおいては一部の道教祭儀を黄檗宗が代行する形となっている。