概要
『幽幻道士(キョンシーズ)』とは、1986年に放映された台湾映画、およびシリーズ作品の総称。
清朝末期、19世期中期から20世紀初頭の中国を舞台に道士とキョンシーの戦いを描いたアクションホラーコメディ作品。
日本では1987年1月12日に第1作『幽幻道士』がTBS「月曜ロードショー」でテレビ放映され高視聴率を記録、その世界観とキャラクターを元にしたスピンオフ作品『来来!キョンシーズ』がTBSで放映された。
香港映画『霊幻道士』の影響を受けた亜流キョンシー作品の一つだが、チビクロ達やベビーキョンシーなどの子供を主軸とした展開、主人公である美少女道士「恬恬(テンテン)」の可愛らしさが幅広い世代に受け、80年代におけるキョンシーブームを大きく牽引した。
その反面、キョンシーという題材を美少女道士の引き立て役として確立させてしまった側面もあり、結果的に日本のキョンシーブームはテンテンの人気に比例して収束していった。
タイトルとシリーズ作品の関係
第1作『幽幻道士』の原題『殭屍小子』とはベビーキョンシーのことを指している。
『殭屍小子Ⅱ 天外天小子』という映画は元々『野僵尸王』という幽幻道士と無関係な映画を改題した作品であり、日本では『ベビーキョンシー』という邦題になっている。
第2作『幽幻道士2』の原題『哈囉殭屍』は第1作の英題『Hello Dracula』に由来する。
第3作『幽幻道士3』にて、原題も『幽幻道士』となった。