概要
三教の歴史は長く、その共存は1912年まで続いた。
五斗米道(張陵が蜀で創始した道教系宗教教団)が儒教の成文化する死者崇拝・生贄儀式にひどく拒否感を示したこともあったが、道教と儒教は互いに共存できるものと知識人の間では考えられ続けてきた。
2世紀に入った仏教は道教の一派のような形で扱われた
3~6世紀、六朝時代には道教や仏教が互いに保護し、迫害されたこともあったが、王朝統一後はどちらも保護された。
このように三教は長い共存関係を維持してきたが、かといって一体化するでもなくそれぞれのアイデンティティを保持し続けた。
早い話国内における仏教・神道・儒教だが、中国の場合は神道と仏教ほど一体とされてきたわけでもない。