概要
駅名標等に書かれている、その駅(またはその地名)を表す名前である。
一般的に所在地、またはその駅の周辺の地名から取られる場合が多いが、例外もある。以下はそれを説明する。
駅名を付ける基準
※これから挙げるものはあくまで一例です。他に駅名をつける基準がありましたら各自で編集をお願いします。
その一 地名を宛てる
概要でも説明したように、駅の所在する地名をそのまま駅名に適用する。最も駅名では一般的である。
また、その駅名が所在地の市の名前と一致している場合、その市の中心駅である場合が殆どである。
市名と駅名は一致しているが、必ずしも市の中心駅ではない場合もある。山陰本線の萩駅などがそれに当たる。(萩市の中心駅は隣駅の東萩駅。)
その二 周辺の地名を宛てる
これには2パターンあり、1つ目は「元から駅名と同名の地名が隣町である」パターン。甘木鉄道の太刀洗駅(所在地が福岡県筑前町)など。
2つ目は、「元は駅名と所在地が合致していたが、何らかの事情で変わった」パターン。品川駅などが有名である。
その三 施設や名所等の名前を付ける。
施設の名前をそのまま付ける場合と、語尾に「前」や「口」と付ける場合がある。
前述では、都営大江戸線の国立競技場駅、後述では東京メトロの明治神宮前駅や三越前駅などがある。全国によく見られる市役所前駅(電停)もこの類である。
少ないが、施設名+四方位のどれかが付く駅名もある。(名古屋市営地下鉄の瑞穂運動場東駅と瑞穂運動場西駅)
名所の例として富士急行の富士山駅がある。
その四 地名に四方位のどれかを頭文字に付与する。
本来は四方位の付かないの隣の駅にある場合がほとんどであるが、北千住駅と南千住駅のように本来の駅が廃駅になり、四方位のつくだけの駅が残ったり、あえて改称して四方位の駅が対になる駅 例(東舞鶴駅はかつて舞鶴駅を名乗ったが、改称して西舞鶴駅と駅名が対になった。また、「新」をつける駅「新横浜駅」や「中」をつける駅「中板橋駅」、「本」を付与する「本駒込駅」、関西などによく見られる四方位+「口」(阪急の西宮北口駅)、「上」や「下」の付く駅(下北沢駅と上北沢駅)等、種類は多い。
その五 旧国名を冠する
こちらも全国に見られる例で、違う県にある同じ地名や駅名との混同を防ぐ為に用いられる。例として神奈川県にある武蔵小杉駅は、富山県の小杉駅(北陸本線)との混同を避ける為武蔵とつけている。
北海道の駅は地名で代用する事がある(石狩金沢駅など)。
武蔵浦和駅や土佐穴内駅(土佐くろしお鉄道に穴内駅があるが、どちらも高知県の別の地名)、武蔵溝ノ口駅など特殊な例もある。
その六 所在地にもその近くの地名にも存在しない駅名を付ける
ごく稀な例であるが北海道の駅名ではたまに存在する。
東京都では国立駅(今では国立市が存在するがかつては中央線の国分寺~立川間に駅が無く、駅を新設される際に国分寺と立川の頭文字をとった。かつては「国立」という地名が存在しなかった)。
因みに南武線の西国立駅は国立市ではなく立川市にある。
その七 非常に特異な例
北朝鮮の鉄道の駅名にあるように、スローガンが駅名になっていることもある。「樂園駅」「戦勝駅」などと言われても、地名そのものからかけ離れているため、どこがどこだかわからない。「建設駅」に至っては建設中なのか出来上がってるのかというツッコミ所にも見える。