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概要

東京都中央区日本橋室町に存在する、東京メトロの駅の一つで地下駅。同社路線の駅名の中で唯一、一般企業名を冠した駅である。

銀座線(B2F)・半蔵門線(B5F)が乗り入れている他、JR東日本総武快速線新日本橋駅(B4F)とも構内で連絡しており乗換駅となっている。

新日本橋駅については当該記事を参照。

駅ナンバリングは銀座線がG12、半蔵門線がZ09

1932年(昭和7年)4月29日東京地下鉄道(現在の銀座線)の路線延伸時に百貨店の三越が建設費用を全額負担して作られた駅で、その名の通り同百貨店の本店の目の前に設けられており、駅構内には店舗への直通出入口があるのはもちろん、ホーム壁面の意匠などにも三越の意向が反映されている。日本初の構内エスカレーターも設置されるなど、開業当時は国内最先端の技術を凝らした駅であったという。

ちなみに負担費用は現在の価格で約80億円ほど。もっとも、路線図や駅名アナウンスにて毎回自社名が連呼されるのだから、その宣伝効果はきっと投資額以上のものであろう。

ここ最近では出口と直結した施設に映画館TOHOシネマズ日本橋も出来たためこちら目的の利用客も増えている。

余談

1989年(平成元年)1月26日に半蔵門線が乗り入れを開始した当時、同駅はその終着点だったのだが、同線との直通運転を行う東京急行電鉄(現・東急電鉄)は自社車両や時刻表・ホームの発車標の行先にライバル百貨店「三越」の名前を掲示せざるを得なくなるというジレンマを抱え(当時、系列の東急百貨店が同じ日本橋に店舗を構えていたため。その後1999年に閉店。跡地はコレド日本橋となった)、自社線内では「渋谷方面」「半蔵門線直通電車」など行先を曖昧にしてアナウンスを行い、その名を呼ぶことを可能な限り避けたという(翌年1990年に半蔵門線が水天宮前駅まで延伸されて以降、そのジレンマも解消された模様)。なお当駅には折り返し設備が無い為、当時は建設中の水天宮前駅まで回送として運行し、同駅の折り返し設備を利用していた。

また、半蔵門線三越前駅は日本橋北詰に駅が設置されたため、改札に近い階段を上がればすぐ日本橋のたもとに出られるため、日本橋にもっとも近い駅となっている。

沿革

駅構図

いずれも島式ホーム1面2線構造である。

改札内では繋がっていない為改札外で乗換が必要となる。

銀座線は終着駅だった名残で神田方に片渡り線が設置されており、回送列車や異常時の折り返しで使用されている。

乗り場路線方向方面
1銀座線A線銀座渋谷方面
2銀座線B線上野浅草方面
3半蔵門線B線大手町永田町・渋谷・中央林間方面
4半蔵門線A線押上北千住久喜南栗橋方面

隣の駅

銀座線

日本橋駅(G11) - 三越前駅(G12) - 神田駅(G13)

半蔵門線

大手町駅(Z08) - 三越前駅(Z09) - 水天宮前駅(Z10)

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