🐦概要
空を飛ぶことに適応した脊椎動物群。現生する唯一の恐竜の系統群で竜盤類の獣脚類に属する。実は爬虫類のワニやトカゲではなく、鳥類が恐竜の生き残りである。かつて2億年ほど地上を支配した恐竜は現在、空の支配者になっている。
人間の場合は男性よりも女性のほうがお洒落であることが多いが(服の種類が豊富であるなど)、鳥類はメスよりオスの方が羽が色鮮やかで美しいことが殆ど。また、外見以外にもオスはメスに対して様々なアピールをするためオスの方が美しい声を持つことも多い。(メスは羽の色、鳴き声が地味なだけで顔形はかわいい)。これは、巣で卵を産み育てるメスが外敵に見つからないようにする習性のせいであると言われている。鶏のひよこなどの例外を除き、雛も保護色をしている。卵も翡翠色などがあるが、基本的に保護色である。また、オスがメスの目に付き、選ばれる努力をしなければならないこともオスが多芸かつ派手な要因である(縄張り争いとアプローチの両方をこなし、巣を飾り付ける種族もいる)。無論、毛の色が黒、白、茶色などしかない哺乳類とは異なり、羽毛が原色など華やかでカラフルなことも多いのが鳥類の特徴であるため、巣で子育てするオスの鳥や、美しく華やかなカラーのメスの鳥も普通にいる。
鳥類以外にもカラフルで美しい生き物はいるが、フワフワした羽毛を持った生き物でカラフルな鳥類はかなりのイレギュラーである。鳥類が色鮮やかで美しい個体が多いのは視覚が発達しているためだといわれている。
例えば、インコの中でもオスメス関係なく色鮮やかな、ゴシキセイガイインコやコンゴウインコなどの個体は哺乳類ではまず存在しない。
鳥目という言葉があるが、鳥類は人間を含む哺乳類に比べ視力が良く、視覚も発達しているからこそ、こうした色鮮やかな種類の鳥が誕生し、更に、鳥類には紫外線も見えているため、よりカラフルに見えていると推測される(人間からしたら地味だと思うメスの鳥でも、鳥から見たら普通に綺麗なのかもしれない)。
恒温性があり、卵生で、くちばしを持っており歯は無く、体が体毛(羽毛)で覆われており、前肢が翼になっている。歯が無いかわりに砂嚢(砂肝)で食物をすり潰す。
肺の前後に空気を貯めるふいごのような器官(気嚢)を持ち、きわめて心肺機能が高い。
体制に飛翔のための適応が顕著であるが、ペンギンやダチョウなど空を飛ばない鳥もある。
さえずりによるコミュニケーション、群れの形成、つがいが協力しての子育てなど、社会性を発達させた種が多い。
鳥頭という言葉があるが、実はカラスやオウム、インコ、猛禽類など知能が非常に高く、社会性を発達させた種が多いことは哺乳類と共通する特徴である。特にカラスや大型オウム、大型インコは知能が鳥類の中ではダントツである。
まぶたが二重(瞬膜)、血液中のアンモニアを尿酸に変えて排泄するなど、基本的な体制は爬虫類の特徴を残す。
恐竜が進化の過程で獲得した恒温性や軽量ながら強靭な骨格、気嚢システムによる高度な肺機能は鳥類に受け継がれ、多大な運動量を要求される飛翔に役立っている。
また、頭の小さなカラスが霊長類に匹敵する知能であるなど、大きさの割に哺乳類よりも鳥類は高度な脳を持っていることが研究であきらかとなっている。無論、哺乳類の頭脳も人間の他にも、サル、シャチやイルカなど非常に知能が優れている動物も存在する。しかし、それぞれ発達のさせ方が異なる頭の良さなので、鳥の頭が小さいからと言って馬鹿と断ずるのは大いなる誤解である。
ちなみに寿命も基本的に長い。
多くの鳥類はオスのペニスが退化しており存在せず、オスメス共に「総排出腔」と呼ばれる排出器官と生殖器官を兼ねる穴がある。
フン・卵・精液などはみんなこの穴から排出される。交尾の際にはオスとメスがこの穴を押し付けあう形をとる。
ただし古顎類、カモ科はリンパ液によって勃起するペニスを有し、カモ科は繁殖期ごとにペニスが生え変わる。
一番〇〇な鳥
- 一番高く飛べる鳥:マダラハゲワシ(ちなみにアジアに住むアネハヅルはヒマラヤを越える)
- 一番長い距離を渡る鳥:キョクアジサシ
- 世界で最も危険な鳥:ヒクイドリ
- 世界最大の鳥:アンデスコンドル(飛行できる種では最大)/ダチョウ(最重量でもある)
- 最も大きい翼を持つ鳥:ワタリアホウドリ(海鳥の中でも最大の種でもある)
- 世界最小の鳥:マメハチドリ
- 潜水能力が最も高い鳥:コウテイペンギン
- 世界で最も群れる鳥:フラミンゴ
- 世界で一番大きい巣を作る鳥:シャカイハタオリ
- 世界で最も早く飛べる鳥:ハヤブサ/ハリオアマツバメ(水平飛翔)
鳥の種類の一覧
- ダチョウ目
- ダチョウ科:ダチョウ
- キーウィ目
- キーウィ科:キーウィ
- ヒクイドリ目
- シギダチョウ目
- シギダチョウ科:オオシギダチョウ
- キジ目
- カモ目
- ハト目
- カッコウ目
- ツル目
- チドリ目
- カイツブリ目
- カイツブリ科:カイツブリ
- フラミンゴ目
- フラミンゴ科:ベニイロフラミンゴ
- ヨタカ目
- ヨタカ科:ヨタカ
- アマツバメ目
- アマツバメ科:アマツバメ
- ハチドリ科:ミドリハチドリ
- ペンギン目
- ペンギン科:コウテイペンギン
- ミズナギドリ目
- ミズナギドリ科:オオミズナギドリ
- アホウドリ科:アホウドリ
- コウノトリ目
- コウノトリ科:コウノトリ
- ペリカン目
- カツオドリ目
- カツオドリ科:アオアシカツオドリ
- ウ科:鵜(ウミウ)
- タカ目
- フクロウ目
- サイチョウ目
- サイチョウ科:サイチョウ
- キツツキ目(キツツキ)
- ブッポウソウ目
- ハヤブサ目
- スズメ目
- カササギヒタキ科:サンコウチョウ
- モズ科:モズ(百舌鳥)
- カラス科:カラス(鴉) カササギ オナガ カケス ルリカケス アオカケス
- フウチョウ科:フウチョウ(極楽鳥)
- シジュウカラ科:シジュウカラ ヤマガラ
- ヒバリ科:ヒバリ(雲雀、ひばり)
- ヒヨドリ科:ヒヨドリ
- ツバメ科:ツバメ(燕、つばめ)
- ウグイス科:ウグイス(鶯)
- エナガ科:エナガ シマエナガ
- メジロ科:メジロ
- キクイタダキ科:キクイタダキ
- ゴジュウカラ科:ゴジュウカラ
- ムクドリ科:ムクドリ キュウカンチョウ(九官鳥)
- ヒタキ科:キビタキ オオルリ ジョウビタキ ルリビタキ コマドリ アカヒゲ イソヒヨドリ トラツグミ(鵺) ツグミ
- スズメ科:スズメ(雀、すずめ)
- カエデチョウ科:ジュウシマツ 文鳥(シロブンチョウ )
- セキレイ科:ハクセキレイ セグロセキレイ キセキレイ
- アトリ科:イカル(斑鳩) アトリ ウソ(鷽) シメ カナリア
- ホオジロ科:ホオジロ
- オウム目
- 古代鳥:恐鳥類(ディアトリマ、ケレンケン、フォルスラコス、ティタニス) ジャイアントモア エピオルニス
鳥が関連とする神話・伝承
- 神話・伝承
- ギリシャ神話:アエロー オーキュペテー ケライノー ステュムパーリデスの鳥 ハルピュイア/ハーピー フェニックス(不死鳥) ポダルゲー
- 北欧神話:ヴィゾーヴニル※雄鶏 ヴェズルフェルニル※鷹 グリンカムビ※鶏 フレースヴェルグ※鷲 フギンとムニン※ワタリガラス
- 妖怪:青鷺火 以津真天 産女 閻婆 送り雀 オゴメ 陰摩羅鬼 寺つつき 入内雀 波山 ヒザマ ふらり火 夜雀
- 中国神話:羽民 火烏 鬼車 ギョウ 姑獲鳥 胡喜媚 朱雀 精衛 双睛 大風 タクヒ 鴆 畢方 比翼の鳥 フケイ 鵬 鳳凰 鸞
- インド神話:ガルダ キンナラ サムパーティ※ハゲタカ ジャターユ ハンサ
- ヨーロッパ:カラドリウス 双頭の鷲 コカトリス
- スラヴ神話:アルコノスト シーリン
- イラン神話:シームルグ フマ
- エジプト神話:トート ベンヌ ホルス
- マヤ神話:ヴクブ・カキシュ※オウム
- 悪魔:アモン アドラメレク アンドラス アンドレアルフス イポス カイム シャックス ストラス ハルファス バルバトス フェネクス マルファス マンモン ラウム
- キリスト教:ジズ 天使 鳩(ノアの方舟の物語にて水害の終わりを象徴する)
- 仏教:迦陵頻伽 迦楼羅天
- 日本神話:金鵄※鳶 八咫烏
- インディアン:サンダーバード ピアサ
- その他:怪鳥 凶鳥 アスワング チョンチョン フリカムイ ペリュトン モーショボー ロック鳥
鳥物
鳥をモチーフとしたキャラクター
特撮
- ラルゲユウス(ウルトラQ)
- 鳥人戦隊ジェットマン
- 鳥牙仮面 トサカ仮面 死の鳥仮面(秘密戦隊ゴレンジャー)
- トリモンガー(太陽戦隊サンバルカン)
- トリモズー(大戦隊ゴーグルファイブ)
- バード・ドーパント(仮面ライダーW)
- アンク(仮面ライダーOOO)
ゲーム
アニメ
漫画
その他
鳥の関連タグ
生物 動物 天然記念物 イラスト 自然画 リアル・リアル絵 空 飛行
(・8・) ピーピー チュンチュン チーチー カーカー コケコッコー ピヨピヨ
別名・表記ゆれ
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