「いいか…徐倫…」
「これはヤツとあたしひとりの問題だ」
「「復讐」なんかをして失った姉が戻るわけではないと知ったフウな事を言う者もいるだろう」
「許す事が大切なんだという者もいる」
「だが」
「自分の肉親をドブに捨てられてその事を無理矢理忘れて生活するなんて人生はあたしはまっぴらごめんだし…」
「あたしはその覚悟をして来た!!」
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の登場人物であるエルメェス・コステロの台詞。
実の姉・グロリアの仇であるスポーツ・マックスに復讐するためにわざと犯罪を犯し、G.D.st刑務所に収監された彼女。物語中盤、スポーツ・マックスをドブに沈めて殺害し復讐を遂げたと思われたエルメェスだったが、この時に既に相手は黒幕によってスタンド『リンプ・ビズキット』を与えられており、その能力で透明なゾンビとなって復活し、エルメェス達は圧倒的に不利な状況に追い込まれる。しかしエルメェスは
「 「復讐」とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ! 」
と、徐倫の「一度撤退するべき」の提案を拒絶し、単身スポーツ・マックスに戦いを挑んだ。これはそんな彼女の強い覚悟が表れている台詞なのである。
最後は重傷を負いながらもスポーツ・マックスにとどめを刺し、泣き崩れた。
復讐を果たして尚、『運命』への反逆
エルメェスが復讐を完遂できたのは、徐倫が持っていたペンダントの中に入っていた「スタンドの矢」の破片に刺さり、彼女のスタンドが目醒めたからでもある。
スポーツ・マックスへの復讐を果たした後も、彼を裏で操っていたプッチ神父打倒のため徐倫と行動を共にする。
「あたしの姉さんはDIOの骨を復活させたS・マックスに殺された」
「それも運命のためというのか?」
「ふざけるなッ! 神父はあたしに倒されるためにいるッ!」
とプッチ神父への憤りを露わにした。
注意点
「復讐は何も生まない」「復讐は新たな復讐を生む」「そんなことをしても死んだあいつは喜ばない」等々、よく聞く復讐否定論とは真逆の台詞ではあるが、エルメェスの尋常ならざる覚悟と運命に立ち向かう姿勢から、数多くの読者から今も尚支持を集めている。
一方で、エルメェスは自らの意思で犯罪者に墜ちて刑務所に入り、カタギの女性としての人生を棒に振った上でこの発言をしている実態も忘れてはならない。
そもそも当セリフは、復讐を肯定しているからこそ評価されているのではないため、復讐の賛否を問う場で引き合いに出すのは好ましくないだろう。
関連タグ
エルメェス・コステロ グロリア・コステロ スポーツ・マックス
「納得」は全てに優先するぜッ!!:彼女の状況などから、本質的にはこの言葉に通ずると思われる。