CV:大野柚布子
人間を見限った付喪神の集団『迷い家』の一員で、本作のヒロイン桐葉に酷似した容姿と能力を持つ謎の少女。
和服を着たあざみとワンピースを着たあざみの2人がおり互いに念話で会話出来る。
和服のあざみは迷い家で謎の物体を守りながら情報提供を、ワンピースのあざみは安次峰あきと、美鷹みまねら上岡東中学校に潜伏する4人のつぐももと協力している。
加賀見一也を以前から知っているらしく
一也に他の女の子が近づくと不機嫌になり『すそ』が漏れ出す。
ゲームセンターでみまねの行動に機嫌を損ね格闘ゲームの筐体をあまそぎ化。解決後あきとの指示を勘違いしたみまねが一也にキスをした事に怒って天井を帯でぶち抜き頭に瓦礫が落ちそうになった所を一也に助けられた。
一也に助けられたのが余程嬉しかったらしく貰ったハンカチで深呼吸したりしていたがその一方であまそぎを操り上岡にすそを蔓延させている。
ネタバレ注意
本作に登場する付喪神は
長い時を経て道具が昇華し誕生する『つぐもも』と、
すそが濃くなった時に道具と人間の欲望から発生する『あまそぎ』の二種類に大別される。
実はあざみはつぐももではなく幼少期の一也が生み出した人造あまそぎである。
自分専用のつぐももを欲した一也がすそを引き寄せる『忌み子』の体質を利用して黒い帯にすそを集める事で誕生した。
誕生方法こそあまそぎのそれだったがつぐももと同様の自我を持ち暴走する事も無かった。
だが、それも長くは続かなかった。
事の始まりは一也が母のワンピースにすそを集め新たなあまそぎを作ろうとしたこと。
すそを注いでもなかなかあまそぎ化せず失敗したと思われていたがワンピースを片付けようとしたあざみが取り込まれ、訓練相手にするために「僕を殺せ」という願いを込めていた事が原因で暴走。
さらにワンピースに宿る意識を元に一也の母、奏歌に取り憑き『つくも憑き』と化してしまった。
願いを叶えるために一也に襲いかかる奏歌とそれを阻止せんとする桐葉、くくりとの死闘の果てに手遅れになった事を悟った奏歌が自ら桐葉の攻撃を受け死亡。その遺体と共にあざみが消息不明となる。
和服のあざみが守っていた物体は奏歌の亡骸。迷い家に協力していたのはすその結晶で膨大な霊力を秘めた欠片を入手し奏歌を復活させるのが目的。
上岡に集う土地神とすそはらい、迷い家のつぐもも達の決戦で突如本性を表し迷い家の首魁ミウラヒを殺害。
奪取した欠片で蘇生した奏歌と共に迷い家の付喪神を一蹴、救援に来ていた皇すなお、金山たぐり等も倒し、
結界を解除して全力を出したくくりを一騎打ちで仕留めくくりの欠片も奪い取った。
そして、再び一也に迫る奏歌の前に現れたのは…。
主な技
帯を操って戦うのは桐葉と同じだが二人いるぶん同時に扱える帯が倍増しており、一人だけ分離して奇襲をかける戦法も可能になっている。
ただでさえ応用が利く能力に最強クラスのつぐもも使いである奏歌の力も合わさり反則的な強さを誇る。
- 螺旋綴、玄能綴
帯でドリルやハンマーを作り攻撃する。帯を別々に変形させ手数を増やしたり複数本まとめて威力を上げるなど元から応用の利く技だったが帯が増えた事でさらに強みが増している。
- 力帯
帯を身体に巻きつけ身体能力を強化する。
つぐもも2人分の帯を全て纏う『力帯・十二単』は発動するとハルクじみた筋肉達磨状態になり全力の土地神と殴りあえる馬鹿力を発揮する。
- かみがかり
つぐももと使い手が一体化し大幅にパワーアップする。
一也と桐葉から学習し使えるようになった。
- すそわたり
あざみ固有の能力。すそを通じて離れた場所へ転移する。ただし行き先はあざみが居る場所に限られる。
関連人物
生みの親。
一也の母で取り憑いた相手。復活した奏歌の言動はあざみの記憶をなぞっているだけでその在り方はパートナーというより宿主の方が近い。
迷い家の一員で鏡のつぐもも。
行動の読めないアホの子でしょっちゅうシリアスブレイクさせられる。
鋏のつぐもも。
迷い家の一員で4人組のリーダー格だが
何を考えているかわからないあざみとフリーダム過ぎるみまねの板挟みになっている苦労人。