ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
ありとあらゆるものをはかいするていどののうりょく
東方Projectに登場するフランドール・スカーレットの能力の一つ。
詳細は「フランドール・スカーレット」記事の「能力」の項目を参照。
また、原作シリーズ中での使用例については「きゅっとしてドカーン」も参照。
フランは初登場した『東方紅魔郷』においても姉であるレミリア・スカーレットとの関係でその能力の一端が語られる事があり、「 その歯止めの効かない破壊力は、遥かにお姉様を凌ぎます。 」とその超越性が語られている。
先の「 きゅっとしてドカーン 」にも関連して、その能力がスペルカードなどの形に限らず具体的に発揮された様子が『東方文花帖』にて報告されており、同作中では実際にレミリアの指示のもとで紅魔館直上への飛来が「 予定されていた 」隕石を、地表に到達する前にその能力を使用して空中で破砕処理している。
『東方智霊奇伝』ではこの能力を使って地下牢の扉の鍵の部分だけを精確に破壊した様子が描かれており、破壊力と射程だけではなく精密動作性も高い恐ろしい能力であることがわかる。
『紅魔郷』時点においてはフランは「普段はあまり怒ったりしない」ことからその能力がむやみに行使される事も無いようであるが、しかし同時にフランのメンタリティ、あるいはリズムは他者が容易に理解できるようなものでもないようである。
フランは、例えば『文花帖』で様々な人間や妖怪たちを直接取材した射命丸文がそのコミュニケーションの可能性に匙を投げかけた一人でもある。
ただし文が対話に難儀したのは同機会でのフランへの追取材中に顔を見せたレミリアについても同様であり、『文花帖』での文は質問をのらりくらりとかわされる相手を苦手としてる様子もあって、本機会に限定してみるとき、必ずしもフランの特異性だけが見出されるシーンでもない様子である。
現在の二次創作における東方最強キャラ論議で神主公認の最強キャラである純狐とヘカーティア・ラピスラズリにより上位キャラが軒並み蹴散らされた中、フランはこの能力により身体能力で勝てなくても能力で勝てる為、相対的に順位が上がっている。
稗田阿求著による「幻想郷縁起」(『東方求聞史紀』)を見る時、阿求自身も同記事を執筆するにあたっての時点ではフランもまた「 未だ謎が多い 」相手であるようで、能力についてもまた不明な部分が多いとしている。阿求は「 破壊の能力 」があることは分かっている一方で実際に「 どのように破壊されるのか 」や「 有効な範囲 」といった詳細具体的な部分ついては明確に「 殆ど判っていない 」と記述している。
ただし同時に、詳細は分からずとも「 触れようが触れまいが物を破壊してしまう 」というその能力の恐ろしさについては記述しており、「 抗い様の無い恐ろしい能力 」、「 もの凄く危険な能力 」などの表現で警告している。
さらにフランは種族としての吸血鬼であり、吸血鬼は高い身体能力も持つ。
本能力もさることながらフランは吸血鬼としての身体能力も持ち合わせているため、阿求は「 間違いなく勝負ならないだろう 」として、人間がフランに対策するにあたっての無力さを見てフランの記事を結んでいる。
pixivではこの能力をフランが気持ち良く発揮している様子、あるいはこの能力の強力さ・無差別さなどから図らずも対象を「破壊」してしまい、あるいは「破壊」してしまうのではないかと恐れるなどの形でフラン本人が困惑したり悲しんだりしている様子などが描かれている。
また、カリスマ的な雰囲気を纏うフランや、あるいはその可愛さのために閲覧者たちの理性までもが「破壊」されてしまいそうな様子といった、フランにまつわる様々な事柄を象徴するイメージの一つとしても用いられている。
後者の場合、pixivでは「理性を破壊する程度の能力」のタグによってその様を結ぶこともある。