概要
『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1993年18号から1998年50号まで連載された。
底抜けの「いいひと」北野優二(ゆーじ)と、目の前に現れた「いいひと。」の存在に触発され(あるいは感化され、あるいは反発し、あるいは変わらないまま)ながら生きる、たくさんの人々の物語である。
主な登場人物
北野優二(きたの ゆうじ)
とても楽観的な青年。通称「ゆーじ」。いつも変わらずいいひとであり、まわりのみんなの「いいひと。」な自分を目覚めさせていく。ポリシーは「自分の周りの人の幸せが自分の幸せ」。糸のように細い目がトレードマーク。
桜妙子(さくら たえこ)
ゆーじの2歳下の彼女。
城山清七郎(しろやま せいしちろう)
ライテックス人事部長。面接に大遅刻してきたゆーじに呆れながらもいろいろあって採用した。
城山みち子(しろやま みちこ)
城山部長の孫で、幼稚園児。愛称「みっちゃん」。後に描かれた番外編の短編漫画『さよなら、パパ。』(いいひとの外伝短編集の表題作)、および『さよなら、パパ。14歳』の主人公は、みち子である。
テレビドラマ
『いいひと。』のタイトルで1997年4月15日から6月24日まで毎週火曜日22時 - 22時54分に、関西テレビ企画・制作でフジテレビ系の「火曜22時の連続ドラマ」枠で放送された。全11回。主演は草彅剛。
当初は原作者・高橋しんが「原作」としてエンディングのスタッフロールでテロップされていたが、原作者が要求した内容が守られなかったために「原案」に変更された。
原作者は単行本最終巻の著者あとがきにおいてドラマ版が連載終了の直接の原因であると明言している。