概要
いまざとライナーは、OsakaMetro及び大阪シティバス守口営業所が運行するBRT路線。
今里筋線を湯里六丁目駅まで延伸する計画・構想があったが、既存の開業区間が赤字であり、採算が取れないとしてこの計画は凍結された。
しかし、大阪市交通局の民営化の条件として、「今里筋線の延伸区間をBRTとして運行し、社会実験すること」があり、大阪市はこれを受け入れ。バスの毎年度の利用状況を確認し需要の定着等を考慮した本数を設定し、2019年4月1日に社会実験を開始した。3年ほど後に効果検証を1度行い、必要な需要の喚起・創出策としてJR長居駅前への乗り入れを経て現在に至る。社会実験は2026年まで継続。
地下鉄の延伸区間において地下鉄の代わりとして運行しているいまざとライナーは、「BRT」という位置づけであり、停留所も地下鉄基準の1kmずつ置かれている。
ただし、BRTの多くはバス専用レーンを用意するなどして速達性・定時性を上げているが、いまざとライナーにはそれがなく見た目は「バスの快速路線」という雰囲気になっており、海外におけるBRTの定義には該当しない。
バス車体デザインと名称はそれぞれ4案用意され、投票の結果愛称は「いまざとライナー」に。またバス車体は旧大阪市営バスの塗装と異なり、濃いオレンジ色ベースに矢印(今里筋線のオレンジ色に対し、さらに前進する形で濃いオレンジ色)を側面に描く専用デザインを採用。車内は14台それぞれ異なるテーマ性を持つデザインとしている。
運行ルート
ルートは2つあり、どちらも今里駅が起点となる。
- BRT1・長居線:地下鉄今里-杭全-湯里六丁目-地下鉄長居・JR長居間
- BRT2・あべの橋線:地下鉄今里-杭全-あべの橋間(天王寺駅接続)
運賃
大人210円、子供110円。値段は大阪シティバスと同じ。
地下鉄、バスとの乗継割引
いまざとライナーと地下鉄、バスを乗り継いだ場合、以下の乗継割引がある。
- いまざとライナー→地下鉄 190円引き
- いまざとライナー→バス 210円引き (ただし、90分以内の乗り継ぎに限る。)