あらすじ
かつては無類の馬鹿者だったが、今は怠惰な大学生に成り果てている名雪小次郎。
幼少からの腐れ縁「魔王」の罠にはまり、夏祭りで賑わう街中を、恐ろしい追っ手たちから無我夢中で逃げ回ることになる。その逃亡劇の果てに待っていたものは-----?
概要
著者は朽葉屋周太郎。イラストは久保いさこが担当。
続編に奇祭狂想曲がある。
登場人物
名雪小次郎
倦怠王国ダルガリアの国王(自称)。在学五年目の大学3年生。
紅い唇ととてつもないお馬鹿な頭(大学の前期試験の解答用紙に料理のレシピを書き込む等どうやって大学まで進学できたのか分からない)がトレードマーク。
小学校時代から魔王とは接点があるが本人はあまり覚えていない。
またそのころから馬鹿をやり続けていたため、恐ろしいほどの俊足の持ち主。
特技は煙竜。かなりのヘビースモーカーである。
魔王
今作のキーパーソン。嗚鼓宮定例回収会の主催者。また、多重債務者でもある。
本名は分からない(本人は自殺未遂をしたときに、その名前の持ち主は死んだといってる)。
小次郎に負けず劣らずの頭脳と俊足の持ち主。なお遠い昔はがり勉だった模様。
こいつもまた、かなりのヘビースモーカーである。
特技は四次元マント。
名雪瑛
小次郎の妹。中学3年生。兄に似ず頭脳明晰。
特技はカップに入ってミニマムサイズに変身すること。
厨美咲
小次郎の思い人。小次郎を振ってから行方不明だったが、小次郎を捕まえたら小次郎の恋人に
なると宣言し、債鬼として参戦。(なお振った理由は、小次郎の行動に理解できない時があったためらしい。そりゃそうだ。)
特技は手錠つき投げ縄を自在に操ることと唇に人差し指をあてて火を消すこと。
熊男
ポマードを塗りたくった髪にカイゼル髭という時代遅れも甚だしい人。
幻警団での階級はおそらくD。
正式名称は不明。
ニーテンゼロ
嗚鼓宮~山形間を一時間で走破する神速の持ち主。
ビルの屋上に降って来るなど神出鬼没。祭りの中で一番印象的な人のところへ現れるため、別に誰の味方というわけではない。(瑛は例外)
ヒャクヤくん
詩想館の主。子供らしからぬ雰囲気を漂わせている。
未来を見透かしたような行動や発言をすることがある。
幻警団の上階級の構成員からも敬語で呼ばれるため、何か深いつながりがある様子。
山本隆
階級A。白馬の王子様。
朝霞愛理
階級トリプルA。いつもは携帯用の扇子だが、本気になるとカザオキという身の丈ほどもある
巨大な扇を使う。
携帯用でも成人男性ぐらいなら10mほど飛ばせるが、カザオキなら災害クラスの突風が起こる
(山本隆や魔王、小次郎を海まで吹き飛ばす)。
弱点は成人男性に触られること。