妖怪や怪異現象についての学問「妖怪学」を探究する青年 絶対城とその仲間たちの周りで巻き起こる様々な騒動を描いた作品。
本作で取り上げられる「妖怪学」は実在する学問であり、登場する怪異は昨今の創作物で多い「キャラクターとしての怪異」としての側面より元々物語や民間伝承の中で語られてきた形で登場することが多い。
イラストは水口十。
登場人物
-絶対城阿頼耶(ぜったいじょうあらや)
妖怪学の探究を志す青年。妖怪について膨大な知識を有している。
容姿は悪くない上に博識かつ常識的もあり料理スキルも高いなどわりかし高スペック。
大学内では怪奇事件の専門家のような立ち位置で広く知られているが、事件の真相を暴きだした上でその「犯人」に適切な妖怪をあてがうことで依頼者のみならず犯人の側からも報酬を得たりなどなかなかにブラックなことをしている。
とはいえ妖怪学への熱意は本物であり上記の件にしても「忘れ去られていく怪異たちを再び人の心に根付かせる」という目的がその一因に含まれているらしい。
-湯ノ山礼音(ゆのやまあやね)
本作の語り部であり戦闘要員。読心能力をもつ妖怪『覚(サトリ)』の子孫でその能力を無自覚的に受け継いでいた。能力制御が効かず困っていた際に絶対城に助けられたことで彼の研究におけるサンプル兼諸々の助手のような立場にされてしまった。
合気道(棒術含む)の使い手で緊急時には上記心読能力と併用することで複数人相手を制圧することも可能な戦闘力を発揮する。
-杵松明人(きねまつあきと)
絶対城の友人。元演劇部の理工学部生で絶対城が事件の犯人としての妖怪を出現させる様々な仕掛けを考えたり実行に協力する言わば共犯関係。
関連タグ
ほうかご百物語:作者のデビュー作でこちらも妖怪もの。妖怪に異常に詳しい先輩キャラ