概要
DMM.comにて配信中のブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士、
ほのぼの路線のイメージだったが、2016年5月17日のメンテナンスで追加された
回想其の28『九曜と竹雀のえにし 勃発』にてひと悶着生じてしまう。
事の起こりは、歴史修正主義者による歴史改変点の調査に先立って
歌仙が小夜左文字に対し、同道予定の大倶利伽羅のことを
「狼というより、いじけた仔犬」
「戦も歌も一人でやれるというのが間違いだ」
と評した事による。
その後(実は人見知りである)歌仙から大倶利伽羅に向けて声をかけたが、例の如く
「馴れ合うつもりはない」と返された事で歌仙が怒り、「東北の田舎刀」と罵った。
一方で大倶利伽羅は「好きにわめいていろ」とスルーする。
(なお、この件について大倶利伽羅がだいぶへこんだ事が後に発覚する)
このように、なかなかの殺伐っぷり(会話のドッジボール)を見せてくれた。
このことからケンカップル系統のものも多くなるかもしれない取り合わせである。
また、いじけた仔犬と人見知りという組み合わせなので、普通に見ていても面白い。
その後、二人の仲を取り持とうとした燭台切光忠や小夜左文字らの心づくしもあり、
2016年11月8日に追加された回想其の42『九曜と竹雀のえにし 落着』にて和解……
……とまでは行かないものの、それぞれに相変わらず
「東北の田舎刀」
「好きにわめいていろ」
と言い合いながらも、歌仙曰く「不愛想な奴と呑んでくる」と、共に酒を飲む仲に落ち着いた。
ただしその口調は当初のものと比べかなり柔らかく変化しており、小粋な軽口と言ったものになっている。当初の回想と比較してみると面白いかもしれない。
余談だが、彼らの元の主である伊達政宗と細川忠興は互いの屋敷に足を運ぶほど仲の良い間柄だったが、
「王義之の書をお互い取り合い、真っ二つにしてそれぞれ持ち帰った」
「小田原参陣で初めて政宗を見た忠興が面白がり、見た目を茶化した和歌を詠んだ」
「細川の家紋・九曜を政宗が気に入り、強引に家紋として使うことにした」
「晩年の政宗の御乱行について、忠興が『狐でも憑いたんじゃね?(意訳)』と評した」
(政宗がボケたのでは?という懸念を否定する意味合いで)
など、
かなり「悪友」の趣が強い関係だったことを付け加えておく。
舞台『刀剣乱舞』関連
大倶利伽羅、歌仙兼定ともに2作目の義伝にて初出演。
共演作には義伝、舞台七周年の記念として開催された七周年感謝祭がある。
歌仙は悲伝、慈伝(東京凱旋公演)、科白劇、綺伝にも出演している。
また、刀ステ本丸とは異なる本丸の歌仙と大倶利伽羅として、禺伝にて宝塚OGのキャストによるふた振りが共演している。
※以下、舞台作品のネタバレも含むため注意。
「義伝 暁の独眼竜」において
回想を踏まえたひと悶着が生じるほか、歌仙本人は「伊達の刀はどうも苦手だ」と口にする。
関ケ原の戦いの出陣中も、噛み合わない戦ぶりを見せていた。その後異変に巻き込まれ、気を失っていたところを二人して細川軍に捕らえられる。
そこで前の主・細川忠興に対し、自身の命を省みる事なく真っ直ぐに向かい合った歌仙を見た大倶利伽羅は、歌仙に対して「お前は強い」と告げる。これがきっかけとなり、歴史改変を防ぎ、前の主同士の縁を守るという任務を達成した二人は、後に一献交わせる程度の距離で落着した。
「禺伝 矛盾源氏物語」において
従来の刀ステ本丸とは別の本丸の歌仙兼定と大倶利伽羅が出演している。
あらすじには“正体不明の敵に対して、「まずは出方を見よう」と作戦を指示する歌仙兼定であったが、大倶利伽羅はその作戦を無視して敵に斬り込んでいく。”と記載があったが、この大倶利伽羅の行動は歌仙の指示によるものだということが判明する(大倶利伽羅自身も同様の思考に至っていた可能性もあるが)。
本作の大倶利伽羅は他の男士キャストより「目が合うと嬉しい」と言われるほどには一匹竜王ぶりが目立つが、歌仙と大倶利伽羅は会話のシーンが比較的多く、「よく目が合っていた」と言われている。
なお禺伝本丸のふた振りは設定上七面回想を経ていない説もあるのだが、その割には回想後とも負けず劣らずな信頼の篤さも窺える。
「七周年感謝祭 -夢語刀宴會- 」において
本記載時点では公演日より日が浅いため特筆は避けるが、日替わりのみに触れるのであれば、義伝のふた振りの交流は8/4の初回公演が断然多い。また、8/6昼公演については、現地観劇をした観客のレポートも合わせて探してみることもおすすめする。
アニメ「刀剣乱舞-花丸-」関連
【続・刀剣乱舞花丸において】
第一話の後半において、正月の準備を進める厨で二人並んで火の番をしていた。
そこで雑煮を巡って二人は対立。歌仙は白味噌の丸餅(京風)、大倶利伽羅はハゼ醤油の角餅(仙台風)を推し、額を突き合わせてにらみ合う一幕が見られた。
第三話では、五虎退の虎を巡るちょっとした騒動で、それぞれが虎を連れてきた所で鉢合わせ。にらみ合いはさておき、歌仙の方から声をかけるが案の定大倶利伽羅が通常運転だった為、またもこじれてしまう。
だがそこへ、石切丸と小狐丸が助け損ねた虎が落ちてきたのを咄嗟に縁側からダイブしてキャッチに成功。ぴったり息が合ったものの、直後我に帰ってそっぽを向くという顛末だった。
なお、当の二人は他の者に対してはこのような態度を取る様子はない。
今後の去就に注目。
【以下「続花丸」ネタバレ】
10話の大典太をもてなす動物喫茶のちょっとしたやりとりの後、11話にて江戸の調査を伊達と細川ゆかりの刀6振りに命じられた。
回想同様に大倶利伽羅と歌仙の両者も出陣となるが、伊達宗村にもっともかかわりが深いとされる大倶利伽羅が隊長を任される。
仲間の集合を待つ間、歌仙は同じく内心いてもたってもいられない状態の大倶利伽羅隊長に「期待しているよ」と声をかける(11話サブタイトル)
そして江戸城下に現れた時間遡行軍との戦闘中。
討ち損じた大太刀に斬られそうな大倶利伽羅を歌仙が救う。
その後、伊達宗村を救った歌仙に隙が出来、敵に斬られそうになったところを大倶利伽羅が助ける。
「借りは返した」という大倶利伽羅に微笑む歌仙。
花丸においても落着を迎えたようである(しかし酒を酌み交わすシーンはないので3期に期待)。
【特「刀剣乱舞 花丸」〜雪月花〜において】
雪の巻にて
本作は特命調査(聚楽第、文久土佐)が主な題材となるため、ふた振りの出番自体は少ない。
序盤の恵方巻を持ち運ぶシーンにて「まだ片付けが終わっていないだろう」「知るか」と相変わらずの仲が描かれているが、本作のノベライズにてふた振りが歩み寄っていることがわかる。
また、劇場2週目の入場特典、ならびに本作のノベライズにてふた振りを含めた登場シーンの前後を思わせるイラストが存在している。
月の巻にて
映像としては一瞬だが、最後に本丸の皆で揃って花火を見ているシーンにて、縁側に座る歌仙の隣には大倶利伽羅の姿が確認できる。
華の巻にて
出陣部隊と沖田組の出番が中心なため、残留部隊のふた振りが絡むシーンはスクリーン中には存在しない。
のだが、入場特典の一週目の特典にふた振りが描かれているものがあるため、画面外で交流していた可能性もあると言える(かもしれない)。
「刀剣乱舞無双」関連
第三部隊の隊員として大倶利伽羅が、第二部隊隊長として歌仙が登場している。
メインストーリーは主に部隊ごとの話が展開されているが、絆回想にてふた振りの様子を見ることができる。
ふた振りの絆回想では、諍いを起こし和解するまでを二話構成で描かれていた。
また、本作では出陣の際、操作キャラクターのほかにひと振り、バディを設定することになるのだが、選択の際にボイスが再生される。
大倶利伽羅は歌仙と、歌仙は大倶利伽羅との固有ボイスが設定されている(固有ボイスが用意されているのは同部隊の仲間のほかに各二振りずつなので、とても貴重)。
バディ出陣は絆レベルに応じて演出が変わるほか、フォトモードなど刀剣男士同士の組み合わせでスクリーンショットを撮る楽しみがあるため、ふた振りの組み合わせをたくさん楽しみたいファン必見と言える。