概要
ごちうさの略称で知られるKoiの漫画作品『ご注文はうさぎですか?』は非常に多くのファンから愛されており、アニメも3期まで制作されている。
そしてアニメ版は第1期第1羽『ひと目で、尋常でないもふもふだと見抜いたよ』がニコニコ動画にて累計再生回数が1100万回以上再生(アニメタグ全体で見てもけものフレンズ1話に次ぐ2位)を記録するなど一時は絶大な人気を誇っていて、現在もアニオタ界隈ではそれなりに人気のある作品となっている。
しかし人気の日常系アニメの例に漏れず、各クールの放送が終了した際には、3ヶ月間ごちうさのアニメから癒しを得ていた日常系アニメ愛好家たちが禁断症状に苦しんでしまうという事態が過去何度も発生してしまった。
上記の通り視聴者人口がかなり多かったため発生した難民の数も多く、結果ごちうさは難民アニメの代表例として知られるようになったという。
対策
原作の履修
ごちうさという作品そのものへの愛着が強い場合の、最も手っ取り早く確実な方法。
『ご注文はうさぎですか?』は2024年12月現在も月刊まんがタイムきららMAXにて連載中であり、本誌を追えば毎月新しいエピソードを楽しむことが可能なほか、単行本もほぼ年に1巻のペースで発売されている。
2024年12月現在、アニメは単行本1巻から7巻の序盤にあたる範囲まで描かれている(ドラマCDも含めれば8巻および9巻の一部エピソードも含む)のに対し、単行本は12巻まで発売されており、13巻以降に収録予定の回やアニメで省略された回(『Complete Blend』第2巻のみ収録の回も含む)を考慮すれば、アニメ化されたのは作品全体における半分未満となっている。
風衣葉冬優、神沙映月、神沙夏明、ココアの父親、宇治松千鳥(千夜の母親)、シャロの母親、フルール・ド・ラパン店長ら卒業旅行編以降に登場した新キャラクターや、アニメ化範囲では名前も明かされずモブに近かった狩手結良(吹き矢部長)などが新たにレギュラーとして加入しており、ストーリー面でも、将来の夢を明確に決意するココアらや、チノと重要な人物の別れが描かれるなど、作品の魅力はますます高まっている。
毎年4月1日の恒例となっているアニメ公式サイトを用いたエイプリルフールイベントでも、近年はアニメ化範囲外の要素が含まれることが多いため、内容をより楽しむためにもやはり原作の履修が求められるだろう。
尚ネット上の一部では「まだ連載が続いている作品の難民を自称するのは甘え」という意見も存在しており、ごちうさはこの例の典型であるといえる。
とはいえ、まだまだ連載が終了する目処は立たないため(単行本13巻収録分末尾にあたるきららMAX2025年3月号が巻頭カラーでは無いかつ最終回という予告が無かったため)、今後も最善の対策として機能していくことであろう。
グッズの購入やイベントへの参加
アニメ版は第3期終了以降長らく続編発表は音沙汰無しであるが、作品のグッズに関しては現在も新発売されることがある(しかも、アニメ版の絵柄での新規描き下ろしが用意されることも多い。)他、バーチャルライブやPOP UP SHOPなど新規のイベントが行われる場合がある。アニメ10周年を迎えた2024年では、JTBとコラボしたツアーも企画されるなど、様々な施策が行われている。
こちらもアニメ10周年を経過した2025年以降の商業展開は、不透明な状況である。また、アニメの影響からかブラバ組やユラの関連商品はほとんど出回っていない。
過去作の再履修
DVDやブルーレイのソフト、動画配信を通して過去作を何度も見直すことで、禁断症状を緩和することも可能である。現に各TVアニメシリーズの第1話はニコニコ動画でいつでも無料で視聴可能である他、有志がYouTubeなどの動画サイトにアップしたMADムービーを楽しむのも手である。各動画サイトにUPされている主題歌を何度も拝聴するのもOK。
他の日常系アニメの履修
原作の連載終了(および単行本の続刊終了)、且つグッズ展開が終了し、さらに何らかの事情で作品そのものが封印作品に至り過去作含めて全て見られなくなった場合の最後の砦。
アニメーターの手による動く絵と、プロ声優の声に癒しを求める場合の方法。
美少女たちの日常を描く所謂「きらら系」の作品には一定の需要があるため多くのシーズンでアニメが放送されており、少なくとも1年以上新作を見られないという事態は想定し難い。
しかし、あくまでジャンルが近い作品であってごちうさそのものではないため、作品自体への愛着が強い場合の根本的な解決にはならない。
その一方で新たなる魅力的な作品と出会うことができれば、オタクとしてのQOLの上昇につながるかもしれない。