その路地には、古くて破れた傘が集まっている。傘々が揺れる。
概要
背中に傘の柄が刺さった狐の幻想体。
分類はT-02-11-03、危険度(リスクレベル)はHE。
敵対個体
さすらいの狐 / 屈折されたさすらいの狐
ストーリー4章で登場。かつてK社支部で管理されていた幻想体。
幻想体は戦闘開始時、古傘を四つ召喚する。
幻想体は沈黙・破裂を付与しながら攻撃を行う。さらにはマッチ威力も高いため体力、精神どちらも隙がない。しかし防御レベルは弱いのでマッチに勝てば一気に追い込める。さらにはまた幻想体は部位を破壊される度にデバフが入る。
古傘もこちらに沈黙・破裂を付与してくるためすぐに破壊しよう。破壊すれば幻想体に束縛がつくので、マッチ取りが難しい場合は狙うのもありかもしれない。しかし幻想体が古傘を召喚するスキルを使用してくるので油断は禁物。
E.G.Oギフト
名称 | 効果 |
---|---|
狐雨 | 怠惰完全共鳴を発動するか、攻撃加重値が2以上のスキルを使用する場合に発動。戦闘開始時、味方全体のスキル威力+2 |
破れた傘 | 破裂威力または破裂回数を付与する攻撃スキルを使用してマッチ勝利時、対象の敵へ破裂威力2/4、破裂回数2を付与(人格別に1ターンにつき1回)対象が破裂状態ではない場合は効果が強化され、破裂威力3/4/6、破裂回数2/3を付与 |
幻想体情報
傘が刺さった狐の幻想体。
狐の周りにも落ちているそれらの傘は、かつての雨の日路地にうち捨てられていた狐に同情心で与えられた贈り物だが、とうに古びて破け、もはや本来の役目を果たしていない。
今や傘は、薄っぺらな同情による自己満足の道具に使われた悲しみと怒りを狐に与えるだけの存在となっており、シンクレアによる記録でも、「傘の石突ではなく柄が背に刺さっているのは、悪意でなく厚意が狐を傷つけていることを意味するのではないか」という推察がされている。
さすらいの狐は傘を忌々しく思うと同時に、自分が受け取った唯一の思いやりとして縋るような思いを寄せてもいるようで、どんなに自分を傷つけても、どんなに破れ朽ちていてもその傘を捨てたり、路地を去ったりはしない。
敵対した相手には咥えた傘で攻撃をしてくるが、本来は好戦的な性格ではない。目先の解決だけを求めるのではなく、理解と共感をもって接する相手には心を開いてくれるようだ。
E.G.O「狐雨」
この幻想体が抽出元と思われるE.G.O。
発動すると傘を持った狐耳や尻尾が生えた姿に変化。
E.G.O侵食時は獣人化する。
E.G.O使用者
余談
正確なモチーフは不明だが、E.G.O/ギフトが"狐雨"であることから、韓国の説話『여우 시집가는 날 (狐が嫁に行く日)』だと思われる。日本の『狐の嫁入り』をモチーフにした可能性もあるが、今の所、日本由来の幻想体は韓国由来に比べてかなり少ない。4章の幻想体ということもあって、韓国の方がメインの可能性が高い。
さすらいの狐の英語名は"Drifting fox"だが、"Drift"に滑るなどといった意味もあるためか、滑りながら貫くような攻撃もする。