概要
2018年に出版、2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの小説。
2021年、同名タイトルで映画化。監督は前田哲。
あらすじ
高校三年生の森宮優子は、心優しい父親の壮介と二人暮らし。
どんなときでも笑顔でいようとする優子だが、それゆえにクラスでは浮いた存在だった。
それとは別の場所。
みぃたんという泣き虫な女の子の父親が再婚し、梨花という新しい母親ができた。
やがてみぃたんの両親は離婚し、梨花との二人暮らしになる。
優子とみぃたん、2人の女の子の関係と、そこに秘められた「愛のバトン」が紐解かれていく。
登場キャラクター
()内は演者。
高校三年生。継母の梨花に振り回される形で、現在までに3回苗字が変わるという複雑な環境で過ごしている。(水戸→田中→泉ヶ原→森宮)現在の父の壮介のことは敬意をこめて「森宮さん」と呼んでいる。ピアノと料理が得意。
優子の現在の父親。東京大学卒の控えめで穏やかな性格の商社マン。同窓会で再会した初恋の人、梨花との結婚式直前で娘がいることを知らされ、結婚後しばらく経って梨花は去ってしまう。
優子との距離感に少し困惑しながらも、彼女を誰よりも大切に思い、良い父親として自分は何をしてあげられるかを考えている。料理教室に通い料理が得意になった。優子にいつも手作りの料理を振る舞う。
泣き虫な女の子。いつもみぃみぃ泣いていたことからみぃたんと呼ばれ出した。実母が小さい頃に亡くなっており、父親と再婚した継母の梨花を慕っている。梨花に言われたとおり頑張って笑顔でいようとしている。ピアノが好き。
みぃたんの母親。実母ではない。狙った獲物は逃さない魔性の女。
何度も夫を代える奔放な女性に思えるが、実はみぃたんの幸せを一番に考えて行動している。
梨花の最初の夫。みぃたんの実父。
夢を叶えようとしてブラジルでチョコレート作りの事業をしようとする。
ブラジル行きは梨花に反対され、みぃたんも梨花と日本に残ることを日本の友達と約束した為、単身でいくことになる。
- 水戸香織(奈緒)
みぃたんの実母。幼少時に死別したため彼女の記憶には残っていない。
梨花の2番目の夫。梨花よりかなり年上で大変裕福。
みぃたんの希望でピアノを習わせるための手段として梨花が結婚したが、みぃたんのことはとても大事にしてくれる。
- 家政婦の吉見さん(木野花)
泉ヶ原さんの家のメイドのおばさん。みぃさんの身の回りのお世話をしてくれる。
優子の高校の同級生。ピアノがとても上手く、優子に好かれている。
- 早瀬の母(戸田菜穂)
早瀬を自分の思い通りのピアニストに仕立て上げようとしているヒステリックな毒親。
- 美人先生(朝比奈彩)
優子の高校の厳しい女性教師。早瀬のピアノの腕を見込んで、音大を勧めている。
高校の同級生。最初は優子のことを嫌って虐めていたが、最終的に親しい友人になり優子の結婚式にも出席している。
関連動画
関連タグ
外部リンク
2019年本屋大賞に瀬尾まいこさん「そして、バトンは渡された」