【警告】この記事には、凛ルート中盤のネタバレがあります!!
概要
「Fate/Stay Night」のUBWルートの中盤における、衛宮士郎の名言の1つ。
詳細
キャスターに奪われたセイバーを救出するためにアーチャーと共に言峰教会跡へ乗り込む遠坂凛(以下、凛)。
だが……戦闘が始まろうとした時にアーチャーがキャスターの側に裏切るという予想外の事態が発生する。
士郎「遠坂ああああ!――投影(トレース)…開始(オン)!ぐ…」
凛「馬鹿士郎!あんた、何だって…」
そこへ、傷が治ってない状態で言峰教会跡に潜入していた衛宮士郎(以下、士郎)が、凛を助けに現れる。
アーチャー「お前の軍門に下るには一つだけ条件を付けたい」
「無抵抗で自由を差し出したのだ。その代償としてこの場では奴らを見逃してやれ」
アーチャーは、キャスターに寝返る条件として、元マスターの凛と士郎をこの場は見逃せと言う。
凛「そうね、けど後悔するわよ。私は絶対に降りない。いい、キャスターを倒してアンタを取り戻す。その時になって謝っても許さないんだから…」
皮肉屋で現実主義者だが、兄弟子や聖杯戦争に妹を始めとした学校の関係者を巻き込もうとした少年と違って性根の悪い人物ではないと信じていたアーチャーに裏切られた凛は、そう吐き捨てて士郎と共に言峰教会跡を去った…。
凛「傷も治ってないのに投影?そんなの悪化するのは当然じゃない!だっていうのに辛くないですって?あぁもうどうかしてる…」
言峰教会跡から出た後、凛は傷だらけの身体で投影魔術を行ったにもかかわらず、辛くないから家に帰ろうと言った士郎を叱る。
しかし……
士郎「だって、遠坂のほうが辛いだろう。だから戻ろう。家に帰れば弱音を吐いてもいいんだから」
そう言った士郎の言葉は、凛にとっては衝撃的だった。
そして、凛は士郎の前で涙を流す。
士郎「え。あっ、えっと…」
凛「信じられない…。男の子に泣かされた…」
狼狽える士郎にそう言いながら、凛は士郎の手を取り、夜の外人墓地へと向かうのだった。
余談
- Stay Night以前を描いた作品の凛は、幼い頃に妹と引き離され、父・時臣は第四次聖杯戦争で死亡し、母・葵は第四次聖杯戦争終盤のある出来事が原因で精神崩壊したため、遠坂家の現当主として気丈に振る舞っていた。しかし、士郎に核心を突かれたことで、凛はサーヴァントのアーチャーにすら見せなかった涙を見せたのだ。
- 尚、Stay Night以前を描いた作品の最終話でも凛は涙を見せているが、それを見た人物は悪意に満ちた笑みを見せている。
- 士郎の「だって、遠坂のほうが辛いだろう」という言葉が、士郎×凛のカップリングを進展させたと言っても過言ではない。