概要
内村光良演じるてると原田泰造演じるたいぞうによる禁断の愛を主軸としたコント。
その完成度の高いストーリー性はドラマにも劣らず、番組黄金期を支えた名コントの一つである。
てる「これコントなのか!?ドラマなのか!?」
念の為に言っておくが、これはあくまでコントの設定であり、内村も原田も決してゲイではない。
第一部
刑事のてるとたいぞう。先輩のてるはたいぞうに恋をしていた。
ある日、二人は犯人のアジトに潜入して身を潜めていた。そこでてるはたいぞうに告白する。
たいぞうは全く戸惑う様子もなく「なんとなくわかってました。……嬉しいっす」と答えた。
しかしその直後、一発の銃弾がたいぞうを撃ち抜いてしまう。
第二部
たいぞうを亡くしたてるの前にたいぞうと同じ顔の男が現れる。彼はたいぞうの弟・たいしろう。
たいしろうはたいぞうとは違い俺様攻で犯人と取り引きするなど悪事も重ねていた。
たいしろうを止めようとするも結局されるがままのてる。そこに同僚の女刑事ちなつも加わり、三角関係に発展。
だが、徐々にたいしろうの心境に変化が生じ、たいしろうはてるを選ぶ。
しかし、それに逆上したちなつにより、たいしろうも銃弾を受けてしまい命を落とす。
第三部
二度も相棒を失ったてるは秋田県能代市にいた。そこでオカマバーの潤子ママと暮らしていたが、またしてもたいぞうと同じ顔の男が現れる。彼はたいぞうの親戚・たいのしん。彼から養子になってくれという申し出を受けるが、潤子ママがたいのしんを刺してしまう。その後潤子ママと逃亡生活を送るが、一命をとりとめたたいのしんに見つかり修羅場となる。
出演者いわくシリーズ異色作。
第四部
舞台は高知県中村市(現在の四万十市)。ついにてるは凪子という女性と結婚しようとしていた。しかしまたしてもたいぞうと同じ顔の男が現れる。彼は漁師のたいきち。たいぞう(及びその親族)とは無関係のようである。せっかく結婚直前まで辿り着いたてるだが、凪子とたいきちの間で想いが揺れ動く。
そんな中、幽霊か幻覚か、たいぞうが現れ、てるに問いかける。
「本当は分かってるんじゃないですか?」
凪子を賭けたたいきちとの相撲対決に敗れ、一度は自分を追ってきた潤子ママと共に町を去ろうとするてるだったが、自分の想いを抑えきれずたいきちと凪子の結婚式に乱入。
自分を連れ去ってくれると思って駆け寄ってきた凪子を突き飛ばし、たいきちに告白するが、たいきちはノンケなため見事に玉砕したのだった。
一方で再び去っていくてるを追い掛けようとした潤子ママだったが、そこにまたしてもたいのしんが現れ、修羅場になるかと思いきや、たいのしんは潤子ママを抱きしめ、「好きだ!」と愛の告白を告げる衝撃の結末となった。
第五部
1回しか放送されず、実質的に未完のまま終了。
続編
その後、2008年秋に放送されたSPにて長年と時を経て復活。
刑事に復職したてるは新しい相棒(坪倉由幸)と共に張り込み捜査を行なっていたが、たいぞうの事が忘れられずにいた。
そんな中、二人のもとに現れた一人の男・・・それは殉職したはずのたいぞうだった。
実は第一部のラストで殉職したのは潜入捜査の為の偽装死だったのだ。
思わぬ再会に戸惑いつつも、喜びを抑えきれないてるだったが・・・。