概要
週刊少年ジャンプ創刊45周年記念新連載第3弾作品。高等専門学校を舞台に、美容師志望の少年と秘密を抱えたヤンキー少女が繰り広げる学園ラブコメ。2013年36号から同年52号にて完結。作者は今日和老。
あらすじ
ありとあらゆる専門科目と技術を学ぶことができる、私立夢見ノ総合高等専門学校(通称:総高専)に入学した桐山鋏太郎は、入学早々、ヤンキーとして恐れられている鮫島アルトに出会い、しかも同じ普通科クラスで隣の席になってしまう。そんなある時、ひょんなことからアルトに呼び出された鋏太郎は彼女から「自分をアイドルにしてくれ」と頼まれてしまう・・・。
登場人物
- 桐山鋏太郎(きりやまきょうたろう/総高専ネーム:キリ)
普通科美容学科所属
主人公。実家は祖父の代から続く美容院で、幼いころから祖父の手伝いをしていた。美容師になろうと思ったきっかけは小学生の頃、店に来ていた女の子の髪を切り終わった後の笑顔を見て自分も彼女に笑ってもらえたらと思ったから。ひょんな事からアルトの秘密を知ることになり、自分の平穏な学校生活を守るため彼女に協力していく。
- 鮫島アルト(さめじまあると/総高専ネーム:アル)
普通科アイドル学科所属
鋏太郎とは同じクラス。不良グループ「射悪愛(シャークアイ)」の女ヘッドとして恐れられ、100人の相手をたった1人で打ち負かしたという逸話を持つ。普段は口元をマスクで隠し、特攻服姿に胸にサラシを巻いているが、マスクを外すと美少女になる。
父親は元暴走族リーダーでボクシングジムの経営者で、上の兄は世界ランク3位のプロボクサー、下の兄も不良グループのリーダーでありながらK-1選手を目指しているという武闘派一家。自分と周りの人を守れるように強くなれと育てられ、弱いことを一切許さず、スカートを穿くことや前髪を伸ばすなど女の子らしいことはさせてもらえなかった。
家にはアイドル科であることは隠しており、スポーツ科のレスリング科に所属していると話している。
アイドルには小学校の頃から憧れていて、人を感動させたり勇気を与えられるようなアイドルになりたいと考えている。
格好が不良なため授業に出れたことが無く、普段は倉庫で一人ダンスや歌の練習をしている。鋏太郎に練習姿を見られたことから、彼にアイドルにして欲しいと頼み込む。
- 橘明日香(たちばなあすか)
普通科アイドル学科所属
鋏太郎と同じクラス。アイドル志望であるが、歌やダンス、トーク力は他の生徒より劣っているため、陰で一人練習に励む努力家。幼いころ鋏太郎の家の美容院に行ったことがあり、鋏太郎が美容師になるきっかけを作った。
- 海堂昭和(かいどうあきお/総高専ネーム:シュガー)
普通科美容学科所属
3年生で、総高連メンバーの一人。アルトに一目ぼれし、何度もアタックするが相手にされない。鋏太郎に総高専コンテストでの対決を申し込み、鋏太郎が負けたらアルトを自分に引き渡すという条件を付けた。
- マリ(総高専ネーム/本名不明)
服飾科所属
アフロヘアに奇抜なファッションで、オネェ口調。鋏太郎と昭和が対決することを聞き、アルトの衣装作りを買って出る。実は寺の次男坊で、親の反対を押し切って総高専にやって来た。
- 蛇塚風鈴(へびづかかりん)
不良グループ「白栖弥如(ホワイトスネイク)」のリーダー。兄妹が多く家計を助けるためにアルバイトをするも次々と問題を起こしクビにされ、50個目のバイト先として、知り合いに見つかりにくい、自転車で2時間かかる場所にあるメイド喫茶で働いている。
- アルトの兄(総高専ネーム:ゴウキ)
総合格闘技科所属
総高専フェスのチケットを気になる女の子にどうやって渡すか悩んでいた時に、たまたま通りかかった鋏太郎に声を掛け、伸びきった髪を切ってもらった。
用語
- 私立夢見ノ総合高等専門学校
様々な専門知識を学ぶことが出来る高等専門学校。通称「総高専」。
超大型の学校で、施設込みで一都市分ぐらいの規模がある。(移動も乗り物を使わないと一苦労)
料理、理容・美容、アイドルなどの芸能…などなど、多くの分野の中からどれかを学ぶことが出来る。寮付きの学校で、カリキュラムは一日8時間というとんでもない仕様。
普通の学科を学ぶ普通授業が1~4時間、それぞれの目指している専門分野の勉強が出来る特別授業が5~8時間となっている。
- 総高専ネーム
総高専では本名のほかに「総高専ネーム」と呼ばれる学校内での芸名のようなものがある。特別授業の時には本名ではなくこの名前で呼び合う。
- 総高連メンバー
総高専8学科から選ばれたそれぞれ成績上位5人を指す。成績を基に学期ごとにメンバーが入れ替わる。