概要
「たまごっち(初代)」のブームに連動する形で『小学二年生』で連載されていた。単行本は全1巻(絶版かつ入手困難)。
キャラクターや世界観は、基本的な設定は販売元であるバンダイの説明・解説に準ずるが、本作では「ぎんじろっちのおじさん」というオリジナルキャラクターが登場していたり、読者の一般公募により誕生した「おザブっち」という本作限定のキャラクターが登場している。
登場するたまごっちのキャラクターは、上記の初代に加えて「初代、てんしっち、デビルっち、さかなっち、その他」が登場する。
「まめっち」を主人公に添え、たまごっちたちの日常を描いていくコメディ作品だが、時に「友情」というテーマを扱っていたり、てんしっちやデビルっち、さかなっちとの邂逅も描かれていく。
登場キャラクター
初代たまごっち
本作の主人公。
もう一人の主人公。
毎度おなじみのキャラ。おやじてんしと口論になるシーンもある。
ある話でくさっちに暴言を吐いておじさんに咎められ、結果的に和解する。
ある話でキングデビルっちの呪いがかかったイカスミパイを食べるが、実はデビルっちが食べてしまい「ただのぼくじゅうパイ」にすり替えられていたため事なきを得る。
ある話で髪が伸びすぎておばけと勘違いされて物を投げられるなど散々な目に遭う。
味音痴で、イカスミを美味しいと言ったことでデビルっちに好感を持たれる。
ある話でぎんじろっちに暴言を吐かれ、途方に暮れていたところを「ぎんじろっちのおじさん」に拾われる。
ある話でかいぞくっちを倒し、にんぎょっちを救出する。
てんしっち
てんしっち側の主人公。
おやじっちに「酒ばかり飲んではいけないのじゃー!」と説教する。
ある話でデビルコっちに助けられて感謝する。
デビルっち
デビルっち側のメインキャラ。原作同様イタズラ好きだが、イカスミを美味しいといったはしぞーっちに好感を持つ。また、イカスミで悪魔と化した野菜からはしぞーっちを庇うシーンも見られた。
原作では「てんしっちと仲良くなりたい」と切望していたが、本作でははしぞーっちとの友情が育まれたことで、「友達が欲しい」という彼にとっては願いが叶ったことになる。
デビルっち側の主人公格。はしぞーっちを庇ったデビルっちが称賛されているのを見て嫉妬する一方で、好意を寄せているおとのてんが危機に陥った際には助け出すなど純愛娘である。
キングデビルっちの呪いがかかったイカスミパイの皿のふたを開けたまめっちに「それを食べて私と同じ姿になりな!」と圧力をかけるなど、原作より陰湿な性格になっている。
デビルっちたちを統率する悪魔の王様。手下たちと共にまめっちたちの元にやってきた。
まめっちたちに色や味の種類が違うパイを振舞うが、その中にはキングデビルっち自身の呪い(※)がかかったイカスミパイがあり、それを食べた物はデビルっちになるという。また、デビルっちになったら「元に戻す方法はない」と本人が語る。しかし、そのパイはデビルっちが食べてしまい、「ただのぼくじゅうパイ」にすり替えられていたために事なきを得たが、その事実を知り、デビルっちの胸ぐらをつかみ激昂していた。
※原作での「魔力が強力」という設定が採用されている。
さかなっち
かいぞくっちに監禁されていたところをポチっちに救われる。
にんぎょっちをお嫁さんにしようと監禁していたが、ポチっちに倒される。
その他
読者の一般公募による本作オリジナルキャラクター。座布団の姿をしたたまごっち。
飲食店の座布団であるが、常連客であるおやじっちが酒をこぼしたり、せきとりっちがごはんをこぼすうえにおならをするという散々な目に遭っているため、逃げ出してきた。
ぎんじろっちのおじさん
カップラーメン工場の経営者。甥のぎんじろっちをくさっちに暴言を吐いた件で厳しく𠮟りつける。