アウロラ小隊
あうろらしょうたい
第三次世界大戦中に存在した小隊。ドールズフロントラインの本編時点から、約13年前に活躍した。エリアナ、サマンサ、モリア、オリヴィア、ユーラ、ニコル、クリスト、ローレル、アマリスの全9体の人形で構成される。隊長はエリアナ。
イベント『エクリプス・サロス』の主人公、SCAR-LとSCAR-Hが過去に所属していた小隊。
前述の通り全9体から成る小隊だが、ドールズフロントラインの本編時点では、エリアナ(SCAR-L)とアマリス(SCAR-H)の2体が生存するのみである。
それ以外の人形たちは「オペレーション・ケツァルコアトル」中に失われてしまった。
第三次大戦中に行われた暗殺任務。ドールズフロントラインの本編時点から、約13年前の出来事。ターゲットのコードは「死罪」。氏名は「ラプラス」と言われるがその真偽は不明。アウロラ小隊により執行されたが失敗に終わった。
※ 以下、イベント『エクリプス・サロス』のネタバレを含みます ※
任務は「死海」の「浮かぶ島」で執行された。この「死海」とは、中東の死海ではなく、数多の戦争廃棄物により汚染された、ドールズフロントラインの世界で最も恐れられるブラックエリアのことであると考えられる。とはいえ、当時はまだ、通信が可能な程度の汚染だったようである。また、「浮かぶ島」に関しても、イベント『静止点』で言及された。
「オペレーション・ケツァルコアトル」は困難を極めた。いよいよ敗色濃厚となった頃、アウロラ小隊の指揮官(ドールズフロントライン本編の指揮官とは異なる)はある命令を隊長であるエリアナに下す。
それは、他の隊員をすべて殺害することであった。
アウロラ小隊の人形たちはすべて、「タグ」と呼ばれるものを保持している。読んで字の如く、人間のドッグタグから着想されたものであるが、アウロラ小隊のそれは戦闘データが格納された、電子キーのようなものである。
他の隊員をすべて殺害すること、この真意は、もちろん機密保持のためもあるが、隊員の戦闘データを蓄積し強化されたエリアナにより、任務を完遂することにあったと考えられる。
エリアナもこの命令に抵抗がなかったわけではない。しかし、これは彼女のベースコマンド、いわば使命であった。
結局、アマリスの逃亡により、この使命も達せられることはなかった。
未遂に終わった命令は、13年の時を経て、グリフィンで目覚めた後も彼女を束縛することとなる。
アマリスにもまた、彼女しか持ち得ないものがあった。「扉」と呼ばれるそれは、彼女の開発者が密かに託した願いであるとも言える。「扉」には、亡くなった隊員たちの記憶や感情が格納される。実に8体分のメンタルデータを格納した彼女の燃費はとてつもない悪さで、ひょんなことから転がり込んだ家の主、少女シェリルを大いに辟易とさせた。
エリアナの再起動とともに、彼女の運命もまた動き出す。シュタージにより素体を提供された彼女は、13年越しの因縁に決着をつけに向かうのだった。
隊員7名の戦闘データを継承したエリアナと、隊員7名のメンタルデータを継承したアマリスとでは、やはりエリアナに分があった。しかし激戦の末、アマリスはエリアナとの対決を電子戦に持ち込むことに成功。見事エリアナを討った。