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アグリーソニック

あぐりーそにっく

「アグリーソニック」とは、実写映画版『ソニック・ザ・ムービー』の初期デザインのソニック・ザ・ヘッジホッグの通称(蔑称)。
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概要編集

2019年4月30日に情報公開された、ハリウッド映画『ソニック・ザ・ムービー』のトレーラーに登場した実写版モデルのソニック・ザ・ヘッジホッグを指す。便宜上、映画に実際に登場した実写ソニックとは分けて取り扱う。

なぜ彼にこのような名が与えられたのかは後述。


大人気キャラクターの実写版デザインということもあり、母国の日本および多数の海外ファンからは大きな注目を集めていたが…その大胆すぎる実写アレンジに衝撃が走った。



容姿編集

元のソニックのデザインが実写向けにアレンジされ、世間一般でイメージされるソニックとはかなり差異が目立つ見た目となった。


噂のあいつのアドベンチャーポーズ

  • 全体的に頭身が人間のようなバランスに変化し、原作のデザインと比べてデフォルメが抑えられている。
  • 顔と比較して目と口は小さくなり、現実のハリネズミに近い顔つきになった。元デザインでは繋がっていた目も完全に離れ、歯は人間のそれに似ている。
  • 手には手袋はなく、白い毛で覆われているものとして解釈された。さすがに足には靴を履いているが、市販のスニーカーに近いデザインに変更されている。

…このように本来のソニックと比べると、“青と白毛の獣人”という感じの印象が強くなり、ゲームキャラクターとしてのイメージから大きく変貌を遂げた。


反響編集

実写ソニックの悲しみ

映画のトレーラーとともに解禁された実写版ソニックであったが、実写トランスフォーマータートルズのように大きくアレンジされた………ようで微妙に本家を意識した悪い意味での折衷案的デザインが災いし、情報公開当初から激しいブーイングを浴びることとなった。

原作を意識した要素こそあれど、元の姿からかけ離れたリアル寄りのデザインは大多数のソニックファンには到底受け入れられるものではなかった。特にトレーラーで見せた生々しい表情はトラウマになるという意見も見られた。


「実写作品として妥協しつつも、ある程度ソニックの要素は残している」といった擁護の意見もなかったわけではないが、トレーラー公開の前後には実写版『名探偵ピカチュウ』が公開されており、それに出てきたピカチュウを含めた全てのポケモン達はゲームのイメージをしっかり保ちつつ、実写の世界に無理なく落とし込まれていたことが評価されていたのもあってか、なおさらソニック側の炎上がヒートアップする事態となった。


このデザインについては、『ソニック』シリーズの元スタッフである中裕司氏や、ソニックの日本語版キャストである金丸淳一氏までもが難色を示したほどだった。


事態を重く見た映画制作チームは、トレーラー公開後すぐに「デザインを修正する」と発表、修正のための公開日の延期も通告された。

それから数ヶ月後、ソニックのデザインは本家を意識して目を大きくしつつ、体型やモデリングも先の実写版の面影を残しつつもバランスをよりゲーム版に近い形に変えたものが公開された(なおゲーム本編ではほとんど見えない毛並みの表現の強調、目が左右ではっきりと分かれている、腕の色が肌色ではなく青色など、旧バージョンの名残を強く残す部分も存在する)。


この新規デザインはソニックファンから歓迎され、一度は延期の憂き目にあった映画も無事公開され大ヒット。2022年にはシリーズ2作目が公開されるほどとなった。

こうして、世間から大バッシングを受けた旧デザインは誰にも惜しまれる事なくひっそりと消えたかに思われたが…


まさかの出演編集

ディズニーアニメ『チップとデールの大作戦』のその後を描いた2022年公開の映画『チップとデールの大作戦レスキュー・レンジャーズ』にて、初期デザインのソニックが再登場。

本作においては「キャラクター=俳優」という扱いかつブラックジョークを多く含む作風の為、彼は「外見で炎上してしまいソニック役を降板させられた俳優」という事になっている。

本人はその炎上降板劇をも持ちネタしているのか自ら「Ugly(醜い)Sonic」と名乗っており、悪評を逆手にとってサイン入り写真を売りさばいている。

また、本作の為に改めてCGモデルも再作成されたのか問題となったキモさが更に強調されており、しかも演出としてそれをアップでじっくり見せて来たりもする


旧実写デザインのソニックが「アグリーソニック」と呼ばれるのは、ひとえにこの作品の出演がきっかけであり、映画本編の実写ソニックと区別しやすいこともあってか瞬く間にこの名が定着した。


まさかの再登場と弄られ方に困惑する声も多いが、アグリーソニック自身は炎上にもめげず真っ当な俳優活動を続ける人物としても描かれているので、闇に葬られたのではなく「彼は彼としての人生を歩んでいる」と好意的に捉えたり、むしろ報われたのではないか?との意見もある。


余談編集

ちなみに旧デザインは完全に抹消されたわけでなく、リデザインの本気度を見てもらうためなのか公式は敢えてそのままトレーラーを残している

比べて視聴するとわかるが、同じシーンと思われる場面でもカメラの高さや共演者の目線や服装が変わっていることから、ソニックのリデザインに伴い役者とソニックが同時に映っているシーンは撮り直しをしたと思われる。


映画のラストでテイルスが登場しているが、彼もソニック同様にデザインを修正された後なのかは不明。


関連タグ編集

ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック・ザ・ムービー

実写ソニック

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