概要
1965年9月17日生まれ。1984年、セガ・エンタープライゼスに入社。当初はゲームプログラマとして活躍し、その後ゲームプロデューサーとしてソニックチームを率い、のちにソニックチーム分社化により代表となった。セガR&Dクリエイティブオフィサー(役員)となる。
セガの社員だが、岩田聡元社長とも交流があったため、任天堂とは友好的だった。
2006年5月23日、セガのゲームクリエイター独立支援プログラムを受け、株式会社プロペを設立し、代表取締役社長に就任した。
2018年にスクウェア・エニックスに入社。バランワンダーワールドに関わるが、2021年に退社。その後本作を巡ってスクウェア・エニックスに訴訟を起こしたことを自身のTwitterで明らかにした。
2022年11月18日、金融商品取引法違反の疑いで逮捕。
スクウェア・エニックスに在籍時『ドラゴンクエストタクト』の開発を発表前に知り、開発元のAimingの株を買い付けたことがインサイダー取引の容疑となった。
同年12月7日『ファイナルファンタジー7 THE FIRST SOLDIER』の開発元であるエイチームの株を業務提携発表前に買い付けていた疑いで再逮捕された。
2023年3月2日の初公判にて、起訴内容を認めた。
同年7月7日、懲役2年6月、執行猶予4年、罰金200万円、追徴金約1億7100万円(求刑懲役2年6月、罰金250万円、追徴金約1億7100万円)の判決が言い渡された。
関わった作品
- ガールズガーデン
- アウトラン
- ファンタシースター
- ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ
- NiGHTS into the dreams…
- バーニングレンジャー
- チューチューロケット
- サンバDEアミーゴ
- ファンタシースターオンラインシリーズ
- きみのためなら死ねる
- ぷよぷよフィーバー
- レッツタップ
- バランワンダーワールド
など多数
エピソード
- TVゲーム業界黎明期から活躍していたゲームクリエイターで、数々のゲームをプロデュースし、かつその多数を自身の手でプログラミングを行っている。
- 処女作である「ガールズガーデン」は新人研修として作らされた。良くも悪くもたたき上げで、本人曰く「システマチックにゲームを作った事は無い」と言っている。
- PSO開発当時、FF11がPSOより先に出ると言う誤情報が流れ込み、スタッフがもたもたしているからだ!と、怒鳴りつけた事がある。実際はPSOの方が早く販売している。(一応、当時は昭和の空気も残っていたからか、無理して徹夜で仕事をする人間、怒鳴りつける人と言うのは珍しく無かった。)
- 古くからSEGAに勤めていた為、SEGA愛が非常に強い事でも知られる。それは良い方向に働く事もあるが、SEGAに対するネガティブな情報やプレゼンに関しては信じずに激昂する事もあった。
- 入社当時、本人は花形であるアーケードゲームを作りたかったとの事、アーケードゲームに関わった事もあるがアウトランやサンバDEアミーゴ等はある物の少数にとどまる。一応アーケード作品を家庭用ゲーム機に多数移植したりしているので、関り自体が無い訳では無い。
- 本人の手によるプログラムで最後のゲームは「NiGHTS」。これはセガサターン用にチューンされたアセンブラで組まれており、後年PS2版を出す際にスタッフはリバースエンジニアリングでの再現に非常に苦労した。更に言えばソースコードも無く、製品版がソースと言わしめる程の物。
- 鈴木裕氏を尊敬しており、鈴木裕のハンドルネーム「YU」に倣い「YU2」にしていた。これは鈴木裕には敵わないと言う思いで「2」をつけているとの事。
- なお、鈴木裕が、シェンムー製作中に、会議で業績の落ちてきたアーケード部門を引っ張って行って欲しいと言った際、鈴木裕を激怒させてしまい、1年半~2年程口を聞いてもらえなかったとの事。
- 愛車は青いポルシェが有名だが、フェラーリ等も所持しており、SEGA在籍時には納車までに1か月と言う特別プログラムで高級車を納車した事が話題になった。
- 本人もロータスカップ・ジャパンと言う市販車を使用したレースに出場している。
- 柴田亜美の作品であるドキばぐには度々登場しており、時にポルシェで柴田亜美を追い回し、時に原稿の手伝いをさせられたり、奢らされたり、運転手にさせられたり、挙句の果てには苦手な絵をドキばぐに載せられると言う散々な目にあっている。作中に登場したゲーム業界人の中ではトップクラスの登場回数を誇る。
- 尚ドキばぐの初登場時は敏腕ゲームクリエイターの様にイケメンに描かれていたが、登場回数が増えるごとに実際の顔立ちにそっくりになっていった。
余談
逮捕後から約10ヶ月後にyoutubeで『ゲームセンターCXチャンネル』で公式配信されていた、「振り返れば奴がいたリターンズ」で有野課長及び番組構成作家の岐部昌幸と桜井政博が、セガ40周年記念としてメガドライブミニのゲームをプレイしていたが、その中で中氏がプログラムを手掛けたゲーム作品は一切触れられる事はなかった。強いて言えばセガサターンの箱の横にソニック人形が置いてある位である。
ちなみに、ミニコーナー版(2013年)の方では少しだけ触れられてはいた。
今後番組本編での挑戦は暫くないかと思われたが、#367では「サンバDEアミーゴver.2000」を挑戦していたので、決して完全封印にはされていない模様。