概要
正式な名称は「ア・トムキャット」。
1986年7月から1987年2月に「ニコニココミック」(世界文化社)において連載されていた。
「鉄腕アトムのリメイク」という意気込みで晩年の手塚が取り組んだ児童向けギャグ漫画という位置づけにある作品。
連載期間が半年と短いのは、執筆当時の体調に起因するものではなく、掲載誌が休刊に追い込まれてしまったことによるもの。
あらすじ
仔猫のアトムは、いじめられっ子のつぎお君に拾われるも、粗相を繰り返しては、また捨てられそうになっていた。
その道中につぎお君とともに交通事故にあい、生死を彷徨うめにあってしまう。その事故を起こしたのが宇宙人の夫婦であるチャールズとダイアナであった。
良心を痛めた宇宙人の計らいでサイボーグ手術を施すのだが、つぎお君の記憶していた漫画と猫のアトムを一緒にしてしまったことによる勘違いから、猫のアトムは、作中世界に存在する往年の人気漫画『鉄腕アトム』の主人公アトムとして光子力がエネルギー源のスーパーキャットとしてよみがえるのだった。