概要
マトリックスが開発したプレイステーション用ソフト。
1997年4月11日発売。
いわゆる、ゼルダライクのアクションRPGで
暗く重苦しいシリアスなシナリオと難解なアクションパズルが特徴。
音楽は田中公平氏がそれぞれが担当した。
ストーリー
ある時、王国は神の偶像を崇めることを禁じた。
この行いに怒った神は罰として人々から物を生み出す能力、創造力を奪った。
人々は偶像崇拝が禁じられた事で神への祈りが届いているのか不安に陥り
また、新たに物を作りだすことができなくなったことで世界は荒れた。
しかし、神は新たな力を人間に授ける。
それは眠りに就く際に自分の望む夢をみることのできる力。
人間は失った生き甲斐を夢の世界に求めるようになり
やがて現実から逃避するように夢をみるようになっていった。
他者の夢を渡り歩く能力を持つと言われている「まどろみの一族」の少年、アランドラは夢をみる。
守護者と名乗る謎の老人が、イノアの村の北にある湖に眠る悪魔が世界を滅亡させることを予見し、
それを救う事のできるのは「解放者」であるアランドラだけだという。
その夢に導かれ、アランドラは船に乗りイノアの村へと旅立った。
システム
美しいドット絵による2D見下ろし型のアクションRPG。
高低差の概念があり、ジャンプを駆使したパズルも多い。
物語が進むと使用できる武器や道具の種類が増え
様々なギミックを行えるようになり未知のフィールドエリアの探索が行える。
操作性が良く快適に動き回れる反面、
同ジャンルの中では要求されるアクションが高度で
ダンジョンの謎解きも難易度が高いものが多い。
しかし理不尽な要素は少なく、リトライもしやすいことから
何度も挑戦してクリアするタイプのやり応えある難易度になっている。
キャラクター
アランドラ
エルナと呼ばれるまどろみの一族の少年。
無口系の主人公で台詞はない。
メディアム
アランドラと同じくエルナの少女で夢を渡る力を持つ。
夢そのものを消し去る事で悪夢に対処している。
その方法でセクタスと意見が対立する。
アンゼス
イノアの村でアランドラが世話になる男性。
腕利きの鍛冶職人だったが創造力を失ってからは腕を振るっていない。
セクタス
3年前に王国から来た夢について研究を行っている青年。
悪夢と戦うアランドラのサポートを行う。
シヴィル
目覚めた状態で夢をみる特異体質の少女。
また、その際にみる夢は予知夢となる。
ゴウセル
イノアの村に住む男性で神の敬虔な信者。
その信仰心は盲目的。
キーシャ
ゴウセルの妹。
オーレンに思いを寄せている。
ロエイン
神の教えを説いている教会の聖職者。
人々が信仰心を失うことを危惧している。
ハヴァン
南の海岸沿いにある小屋に住む老人。
偏屈な人物だが時にアランドラに助言をくれる。
ユステル
リノアの村に住む占い師の老婆。
迷った際に行先を水晶が示してくれる。
ビイゼン
イノアの村の村長。
オーレン
炭鉱夫の男性。
ボージス
イノアの村の男性。現実世界の女性に嫌気がさし
夢の中に理想の女性を作り上げ陶酔している。
ナーシア
ボージスに好意を抱いている女性。
眠ると周囲の物を破壊してしまう能力に悩まされている。
クライン
村の警護も兼ねている狩人の男。
必要以上に命を奪わない事を信条にしている。
エリーン
家庭崩壊により心に傷を負った少女。
その影響で精神が複数の人格に分裂してしまった多重人格者。
ネクタス、ベグラス
双子の兄弟。
アランドラに懐いている。
ケイトス
村の北にある墓地の墓守をしている老人。
達観しているような口ぶりをみせる。
関連動画
オープニングデモ