概要
ファイアーエムブレムシリーズの内、アカネイア大陸を舞台とする作品に登場する伝説。
「ファイアーエムブレムによって王家が回復できた時、その代償として最も愛する者を失う」とされている。
アルテミスの伝説
詳細はアルテミス(ファイアーエムブレム)を参照。
作中に登場する「アルテミスのさだめ」
暗黒戦争が勃発し、「アカネイア聖王国」は甦ったメディウスによって再び滅亡。王家唯一の生き残りであるニーナ王女は敵将カミュによって救われる。2人はパレスからの逃避行の中で互いに惹かれ合うが、残念ながら想いを通わせ合う暇(いとま)はなかった。
オレルアンに落ち延びたニーナはオレルアン王弟ハーディンの庇護を受け、聖王国を奪還すべく各地に檄を飛ばす。程なく彼女の下にアリティア王太子マルスが馳せ参じると、ニーナはアンリの血縁であるマルスに、かつて解放軍の象徴となった「炎の紋章の盾」を託す。
炎の紋章の下に集いし解放軍は破竹の快進撃を続け、王都パレスを奪還。いよいよ反撃と、ドルーアに与したグルニアへと攻め込むことになる。ニーナはカミュを救いたいとマルスに命乞いをし、カミュの説得を試みた。しかし祖国への忠義に厚いカミュを翻意させるには至らず。グルニアの黒騎士カミュは激戦の末に海の藻屑と消えた。
カミュを救えなかったと詫びるマルスに対し、ニーナは自らもマルスに「苦しい思いをさせてしまった」と詫びると、自分は覚悟していた、これが“アルテミスのさだめ”なのだと力なく語って聞かせた。
暗黒戦争終結後、ニーナはボア司祭はじめ重臣たちの強引な勧めを拒むことができず、ハーディンを婿に迎える。しかしハーディンは程なくして暴君へと豹変。王家の危機を悟ったニーナは炎の紋章の盾をマルスに渡すようリンダに託すが、ハーディンの怒りを買って暗黒竜復活のための生贄にされてしまう。結局、彼女は夫ハーディンを喪い、シリウスを名乗るかつての想い人と共に行くことも叶わず、歴史の表舞台から姿を消した。