概要
香美市立やなせたかし記念館
1996年7月、アンパンマンの原作者やなせたかしの出身地である高知県香北町(現:香美市)に開館。高知県では県の企画としてまんが甲子園が1992年がスタート。その時の審査員長がやなせであった。その当時、同市では総合文化会館を建設する計画が持ち上がり、その一画にやなせの作品を展示しようと考え、やなせに協力を求めたところ、1億円の寄付と自分の全作品を寄贈したいという全面協力の提案があった。やなせの郷土への深い思いに感謝し、市は総合文化会館ではなく、同氏の記念館を造ろうと話を進めた。こうして開館したのが当館である。
やなせは私費を投じ、98年に「詩とメルヘン絵本館」を、2001年にはアンパンマンミュージアム開館5周年に合わせて、アニメ展などの企画展示ができ、休憩コーナーとしても利用できる別館も寄贈し、現在同市の観光施設として賑わっている。また、やなせの生家跡もこの近くにあり、やなせと妻の暢が眠る墓地施設もある。
横浜アンパンマンこどもミュージアム
日本で展開するアンパンマンこどもミュージアムの第一号。2007年4月に開館。神奈川県横浜市みなとみらいにあり、UR都市機構のブルーマリーナMM21を修繕し、オープンした施設である。施設ではやなせたかし劇場で行われるミニステージを始め、季節に応じて様々なイベントやステージが行われている。これに伴い、東京自由が丘にあったアンパンマンストアは移転という形で閉店となった。UR都市機構から借用していた暫定施設であったため2019年5月26日をもって一時閉館。同じみなとみらいの近くにあった旧マリノスタウン跡地に、同年7月7日に新施設として再オープンした。
名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク
三重県桑名市のナガシマスパーランド内にある日本で2番目のアンパンマンこどもミュージアムである。2010年4月に開館。こちらも横浜と同様ミニステージを始めとした、季節に応じて様々なイベントやステージが行われている。
仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール
3番目にオープンしたアンパンマンこどもミュージアム。2011年4月に開館予定であったが、東日本大震災が発生し、施設の修復を余儀なくされ4か月後の7月に開業した。やなせはこの震災で漫画家の引退を撤回し、仙台でアンパンマントロッコを走らせたきっかけを作った。
神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール
4番目にオープンしたこどもミュージアム。神戸ハーバーランドにあり、近畿地方では初となる。2013年4月に開館。開館セレモニーではやなせとアンパンマン役の戸田恵子、アンパンマンのマーチなどを歌唱する双子ユニットドリーミングがテープカットに訪れた。なおやなせは半年後の10月に亡くなったため、やなせが公の場で自身の施設オープン祝いに駆けつけたのは、これが最期となってしまった。
福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール
2014年4月に博多リバレインにオープンした。アンパンマンこどもミュージアムでは5番目の施設となる。アンパンマンこどもミュージアムとしては初の屋内施設となる。
前述のとおりやなせが亡くなったあとにオープンしているが、舞台を見守るようにやなせのシルエットとサインがある。
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