ストーリー
王道の異世界幻想譚。
ⅠとⅡではティアルという少女が見知らぬ島で冒険を繰り広げ、
Ⅲではラステスという少年が見覚えのない本を開いたことで冒険に巻き込まれる。
ゲーム概要
ⅠとⅡがフリーソフト。
Ⅲが有料のダウンロードソフトとなっている。
作者がアース正伝という大作RPGを創っている傍ら完成させたアクションゲームシリーズ。
ボリュームとシステムは、並みのフリーゲームの常識を塗り替えるレベルで完成している。
かなり世界観が王道かつ古典的で、ファンタジア文庫の黎明期をそこはかとなく連想させる。
ゆえに、万人受けをするかと言われると、必ずしも今の時代を汲んではいない。
だがそこがいい。
ロードス島だの、ルナルサーガだの、ソードワールドだの、空の軌跡だのが好きなら、一考の価値あり。
システム概要
長所だけを並べると、リスペクト対象がすごい。
ファルコムのイースシリーズにも似た雰囲気のある鬱屈としたダンジョンに、
かつての聖剣伝説みたいなコマンド式の必殺技やアイテムの柔軟性を備え、
質のいいネットゲームのごとくキャラ毎の操作性の違いを織り込んだ、
ファンタジー系アクションゲームのいいところ取りをしているゲーム。
過去二作とはいえ、フリーでやれていいんすか、こんなの。
しかし、
本作はRPGツクールを用いないゲームであり、
かなり特殊な読み込み手順を踏む必要がある。
具体的には、PCゲームを読み込む際に自動で動いてくれるインストーラーなんかよりは、
数段に解りづらい方式をとっているようなので、そこを留意しておいた方がいい。
特にvistaでこのゲームを起動する場合は、dx8vb.dllのインストールが重要。
ゲームシステム
キー操作で移動から攻撃をこなし、アイテムや装備を整えてダンジョンを潜っていく。
キャラ毎に戦い方や攻撃の間合いバロメータはもちろん、コマンドも違ってくる。
そして、負けた(HPが切れた)キャラクタはその場で怪物にリョナられる。
※実際には、キャラクタの倒れている所はあまり見えません。
ゲームオーバー画面のまま延々と喘ぎ声を出したままで放置プレイも出来る。
……だからどうしたって言われても困るが、できるのだからしかたあるまい。
良くも悪くも、夢に溢れたファンタジーだということだろうか。