アームターミナルとは、女神転生シリーズに登場するコンピュータの事である。ゲーム内では単にCOMPとも称される。
構成
頭部に装着するゴーグル型のヘッドマウントディスプレイと左上腕に装着するバッテリー、及びマグネタイトパック、そして左下腕に装着する本体に分かれそれらがコードで接続されている。本体にはキーボードもついているようであるが、その構成上右手だけで操作することになる。
これに悪魔召喚プログラムをインストールすることで、複雑な悪魔召喚や契約術式をほぼ自動化し携帯するのが女神転生における悪魔召喚師達である。
他にも、悪魔分析ソフトデジタルデビルアナライズや、GPSを利用したと思われるマッピングソフトなどをインストールすることが可能。
流布
真・女神転生シリーズでは主人公の少年が最初から所持しており、パソコン通信を介して悪魔召喚プログラムを入手したのが物語の始まりである。
初出は『真・女神転生Ⅱ』からであり、主人公「アレフ」が所有している。
また、真・女神転生if...では上述の少年の姿を目撃した高校教師が、趣味で同じようなものを自作しており、if...の主人公に譲渡されている。
これらの描写から、劇中の現代社会においては「珍しい形をした自作パソコン」程度であり、一般に普及しているというわけではないが、製造にさほど高い技術力は必要としない。
大破壊後の東京では悪魔使いの基本装備として普及しているようである。
真・女神転生TRPGによれば自衛隊などでも一般隊員向けに配備されているらしいが、本来は悪魔召喚プログラムを使用するために設計されているのに、その価値を知らぬまま戦術支援ソフトなどしか使われていない、といった記述もある。
余談
2001年頃にPC EXPOにおいてIBMブースで展示されたXYBERNAUT社のMobile Assistant V等、腕にキーボードを固定するタイプのウェアラブル端末では度々アームターミナルの名が悪魔召喚プログラムと並んで挙がっていた。