演:ハロルド・ライミス、日本語吹替:牛山茂(第1作ソフト版)、納谷六朗(第2作ソフト版)
解説
映画『ゴーストバスターズ』シリーズのキャラクター。
ゴーストバスターズのメンバーの一人である、メガネをかけた男性。
メカニック担当で生真面目な性格。
以下『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレあり
2021年公開の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』では、オクラホマ州のサマーヴィルという田舎町で、冒頭早々にゴーストに殺されている。
それにより、家賃滞納で住む場所を失った娘キャリーと、孫のトレヴァー&フィービー兄妹がイゴンの屋敷のある農場に引っ越してくる。
サマーヴィルでのイゴンは偏屈者という評価であり、広大な農場を購入したにもかかわらず作物は作らなかった。敷地の入り口には聖書の文言のような言葉を書いたガラクタがつまれており、屋敷のそばの倉庫には「泥」と書かれていたため、イゴン自身は「泥爺さん」、屋敷は「泥屋敷」と呼ばれていた。
キャリーにとっても、自分が幼いころに失踪したクソ野郎の父親であり、トレヴァー&フィービーにとっては顔も名前もろくに知らない他人であった。
そんなイゴンだったが、ゴーストに殺されながら天国に行っておらず、見えざるゴーストとなってフィービーに接触。
自分が死んだチェアの下に落ちたゴースト探知機やポルターガイスト現象によって、床に隠していたゴーストトラップを発見させ、倉庫の地下の秘密基地に案内し、ゴーストバスターズ装備を与えた。それにより、フィービーはクラスメートのポッドキャストや兄トレヴァー、トレヴァーが一目惚れしたラッキーとともにゴースト退治に乗り出す。
レイモンド・スタンツの証言とフィービーの推測を総合すると、『2』のあとイゴンは、『1』で封印した邪神ゴーザの信奉者イヴォ・シャンドアが、サマーヴィルの発展事業を隠れ蓑にゴーザ復活の準備を進めていたことを知って、仲間たちに相談したものの取り合ってもらえない事から黙って装備一式を盗み、安全のためにキャリーを捨ててサマーヴィルに潜伏。
シャンドア鉱山内部にある神殿の中の「穴」に仲間たちのプロトンパックで作った罠を張ってゴーストたちが出現するのを抑えるとともに、屋敷の周囲に無数の保管装置を埋没、ゴーザを封印する計画を立てていた。
しかし作戦の成功寸前に装置が破損(これはゴーストによる妨害の可能性も考えられる)、抵抗虚しくゴーザの従者によって殺されてしまったのだ。
イゴンの遺志を継いだフィービーらは、駆け付けたレイモンドら初代ゴーストバスターズと協力してゴーザをあと一歩まで追い詰める。
しかし、初代たちのプロトンパックは弾かれ、残るはフィービーたちのプロトンパックのみ。
ゴーザの反撃がフィービーを襲おうとしたそのとき、半実体化したイゴンが、フィービーの手を握った。
こうして、イゴンの助力を得たゴーストバスターズは、ゴーザとその一味を封印することに成功。
長年イゴンを誤解していた初代メンバーは謝罪し、彼らにイゴンは無言で笑顔を返す。
そんな父を、騒動の中で倉庫の地下室に自分の写真がたくさん貼ってあるのを見つけ、自分が愛されていることを知ったキャリーは、涙を流して抱きしめる。
娘を抱きしめ返したイゴンは、光の粒となって天国へ行ったのだった。
余談
演じるライミス氏は2014年に亡くなっている。
『アフターライフ』では、CGや、俳優のボブ・ガントンが代役として演じている。