サイバトロンに協力する地球人少年の南風ジャンが、自分用に製作したメカ。大部分はブレインマスターの技能騎士ラスターが製作している。トランスフォーマーのように意志を持つ超ロボット生命体ではなく、ジャンが乗り込んで自動車状のハンドルで操縦する。
名前はジャンのガールフレンドであるイルミナに由来する。第31話のエピローグで、ジャンがイルミナにその旨の許可を得たものの、完成時にはイルミナに断りなしに「Irumina II」のロゴがしっかりと描かれていた。
ナレーションでは「ロボット」と呼ばれているが、装甲車に1対の脚がついた構造であり、頭や腕がない、非人間型メカである。脚を折りたたむことで、四輪装甲車に変形する。一応、変形の際はジャンが「トランスフォーム」と叫ぶ。
地上メカのために本来は飛行能力はないが、第36話では緊急事態に際して、車体にブースターをくくりつけて飛行している。力技での飛行のために空中では車体が大揺れし、着陸時は地面を砕いての無理やり着陸していた。
武装らしい武装はない。6基の排気口から煙幕弾を発射できるが、効果は目くらましていどである。格闘戦では、車体前部のドーザーブレードで体当たりを繰り出すが、第33話の戦闘訓練では、岩盤すら砕くことはできなかった。
──こう書くと、とてもサイバトロンの戦力とはいいがたいが、以下のように、ジャンと共に意外な活躍を繰り広げることとなる。
活躍
第31話「ジャン・学園を守れ!!」で、ジャン専用メカとして初登場する。ボディにサイバトロンのマークが描かれており、変形まで披露したため、デストロンの恐竜戦隊に「サイバトロンの新兵器」と誤解され、追い回される羽目になる。
スターセイバーとビクトリーレオが駆けつけるものの、ジャンが人質同然のために手出しできない。そこへジャンが、イルミナIIの煙幕弾で恐竜戦隊を撹乱することで、反撃のチャンスを作ることに成功する。
第33話では、スターセイバーがデストロンのバリア装置に捕らわれて、危機に陥る。イルミナIIのボディは超生命体金属ではないためにデストロンのバリアが反応せず、体当たりでバリアの装置を破壊して、スターセイバーの窮地を救うという殊勲を果たす。
ジャンはこれにより、サイバトロン戦士一同から「君は立派なサイバトロン戦士」と認められるに至る。
そして最終回では、破壊大帝デスザラスが自慢の暗黒要塞の攻撃で、地球を死の星にしようと企む。要塞はトランスフォーマーたちに対する自動防衛システムが働いているため、サイバトロンたちは手の出しようがない。
そこへ人間であるジャンがイルミナIIに乗って単身で要塞内へ突入し、イルミナIIをその場で無人操縦に改造、そして自爆させて要塞の中枢部の動力炉を破壊し、要塞の全機能を停止させて地球を救うという、大金星をあげる。
スターセイバー「デスザラス、お前の負けだ! お前の消そうとした地球の、たった1人の少年に負けたのだ!」
なおテレビマガジンに連載された漫画版には登場しないが、単行本『トランスフォーマー ザ・コミックス』ではイラストが掲載されている。