概要
バフラム軍の科学者・ロイドが制作したオービタルフレームで、彼の専用機。
その名はエジプト神話において狩猟と戦争を司る男神アンフルの異称の一つインヘルトに由来する。
頭部の天使像、半透明のゲル状の装甲に包まれた漆黒のボディが目を引く特異なフォルムを持ち、また従来のOFと全く異なりメタトロンを一切使用していない。製作者のロイドの独自の技術が満載したワンオフ機となっている。
物語中盤にエアーズクリフ要塞都市の地下で登場。ジェフティのプログラム強化を頼むべくやってきたディンゴの前に立ちはだかる。前述の通りメタトロンを使用していないにもかかわらず、トリッキーな戦術によりディンゴとジェフティを追い詰める激闘を繰り広げた。
ジェフティにプログラム強化を施した後は、アヌビスによって製造主もろとも頭部を破壊される。
本機及び搭乗者のロイドのデザインは金子一馬氏。
言わずと知れた「真・女神転生」シリーズで有名な「悪魔絵師」である。
従来のOFと異なる点は以下の通り
- コックピットが股間部ではなく頭部に配置されていて、フレームランナーの脳波でコントロールするために独自の改造がされている。(フレームランナーもそれに対応するために手術を受けている)
- 装甲にゲル状装甲を採用している:エネルギーショットの貫通力低下と威力拡散が可能。完全に剥がれても自動的に修復される。これによりショットやホーミングレーザーなどの生半可なエネルギー兵器は一切通用せず、牽制にすらならない。
- 四肢の可動は、全身に配置された磁力線の伸縮運動により行う。
- 武装のほとんどが手持ち式で携行できる小型タイプになっている:従来のOFはベクタートラップにて格納されている装備を切り替えることで対応させている。
- バーストモードでも移動が可能になっていて、距離に応じて任意で発動できる。(従来のOFでは、発動できない)
- コンボアタックの最後の攻撃がバースト攻撃で確実に相手のOFのシールドを突破できる。(従来のOFは通常コンボだと最後まで通常攻撃のためシールド破壊ができない)
- ダッシュ移動が常時行えない:従来のOFとは異なり、短距離加速の移動を連続で発動させねばならない。
装備
- ダガー:左右肩部に格納されている近接武器。
- ニードルショット:X字に発射可能なエネルギーショット。 上下方向、左右方向に変更可能。
- ホーミングミサイル:小型ナイフのような形状の追尾武器。
- フローティングマイン:シールドを貫通する爆弾。複数発射が可能で、密集させて使用したりカウンターとして使用することが可能。
- デコイ:自機の分身を発生させる囮。発動後、相手の近くに瞬間移動する。作中では複数発生させて相手を困惑させたり、対象機を連れ去ることが可能である。
特殊機能
- ブラックアウト(仮称):ゲル状装甲を霧状に拡散させて煙幕として発生させる。作中では、後半戦闘で使用しディンゴの視界を遮って戦闘を行った。この間ディンゴは、ADAによる音声指示(『右へ回避』『防御』など)に従い回避と防御を強いられる。