概要
ソウルキャリバーのキリクが邪剣ソウルエッジの邪気に身を委ねた状態のことである(なお、この設定自体が1998年のソウルキャリバーから既に存在していた)。
イヴィル特有のくぐもった声(に加えて普段理性と末法鏡の力で抑えている暴力的な殺意)・紅い瞳・浸食体よりの禍々しい文様が特徴となっている。
プロフィール・経歴などは親記事と同じなので省略。
イヴィルという種族及びイヴィル化について
正式にはイヴィルという種族の概念は無い
この前置きを前提に説明する。
ジークフリートが邪剣ソウルエッジを手に取った時にあふれ出した思念が収まらずスペイン西部を起点に発生した事象(のちの歴史書で「イヴィルスパーム」・英語版表記「EVIL SEED」と記される)で世界各地において「ある善良な人物(あるいは集落単位)がイヴィルスパームにより狂暴化して行方をくらます(集落の場合はコミュニティの喪失)」記述が16世紀末で発生。
つまりイヴィルとはほぼ後天的に人格が狂暴化した生物でしかない(動物だけではなく植物にも同様の現象が発生するため・ある人物は先天的にそうなっているがこれについては個別記事を参照)。
特定の人物は全く異なる経路でイヴィル化するが各々についての詳細は個別記事を参照のこと。
格闘ゲームキャラ的な扱い
本作では主にソウルキャリバーVIでの解説となります
雑に言うと「暴走したキリク」。
「暴走状態が命を蝕む」設定が採用されており、リミッターを解除しているため相手をせん滅する強力な技が使える反面時間の代わりに体力を徐々に失うというプレイアブルキャラで唯一パワーアップにデメリットが存在するキャラとなっている。Ver.2.30のアップデートで全キャラ共通でソウルチャージ時の攻撃力が低下したことを受け一部の技には当てると体力を吸収する効果が追加。
Ver.1.21まではクリティカルエッジを出さない限り解除できずその割には読まれた時のリスクが膨大にもかかわらずリターンと全く釣り合っておらず対人戦では事実上封印行動も同然だったがVer1.30のアップデートによりチャージ状態を解除するアクションの追加と通常のクリティカルエッジにタリム同様の回復効果が追加された。(蛇足だがソウルチャージ中クリティカルエッジのダメージはVer2.00→2.20でそれぞれ威力が低下したためトドメ以外で使われることが大幅に減少)
余談だがチャージを行うと上・中段が強制的に破壊されるため(衣装破壊を前提とした仕様によるもの)クリエイト派の受けも悪かったがVer2.30のアップデートで特殊入力を行うことにより中段破壊を防げるようになった。(ソウルクロニクル17の内容から要望があり改善、なおソウルクロニクルでは原則ソウルチャージの使用自体がほぼ禁止されている)
ライブラオブソウルのメインシナリオクリア後に邪気を克服した彼と戦うことが可能だがCPU特性でスリップダメージが無くなるうえ(前述のアップデートにもあるが)体力を吸収する仕様上正攻法で倒すのはまず不可能レベルにまで難易度が跳ね上がる。
抜け道があるのが唯一の救いか。
(概要を踏まえると単に技術の問題で今まで実現できなかったアイデアである)
ソウルクロニクルのメインストーリーは「イヴィルスパームに端を発する臨勝寺の悲劇から始まり過去を(悲劇の結果末法鏡無しでは常に暴走の危険を抱える状態)克服する物語」となっている。
とはいえ邪気に完全に染まったかというと決してそうではなく、必死にあらがう描写も見られる。(キリクの中の人の狂気めいた演技はファンなら必聴もの)
昨今のレトロゲームブームに乗ったメタ的な視点ではDC版ソウルキャリバーのミュージアムや外部書籍には「暴走した状態のキリク」のイラストは載っている。(興味を持たれた方はややハードルが上がりますが是非実際に入手して確認してください)