概要
『ドルアーガの塔』に出現する魔物の一種。死を司る魂とも、ドルアーガに殺された人々の怨念の塊ともいわれているが、詳しいことは分かっていない。基本的に神々の祝福を受けた戦士でも立ち向かう術を持たず、触れた者をたちどころに死の淵へと追いやる。
特徴
原作『ドルアーガの塔』においては、基本的に残り時間が一定時間を切ると出現する、いわゆる「永久パターン防止キャラ」である(最初から出現しているフロアもある)。途方もないスピードで動き回り(遅い個体もいる)、ギルが触れると一撃でミスになり、決して倒すことはできない。
ただ、ウィスプに触れても死ななくなる宝物が存在するほか、ウィスプはある一定の法則に従って通路を動き回るため、マトックなどで壁を壊すことで動きを封じることもできるなど、対策は存在する。
ウィル・オー・ウィスプの種類
ブルー・ウィル・オー・ウィスプ
青い鬼火のような玉。初期配置の敵としては21階から出現。壁の左側に沿って進んでいく、いわゆる「左手法」に従って通路を移動する。前述の通り倒す手段はないが、21階の宝物「グリーンリング」を手に入れれば死なずに交差することができるようになる。
レッド・ウィル・オー・ウィスプ
赤い鬼火のような玉。初期配置では39階から出現。基本的にブルーより上位種として扱われる。ブルーウィスプとは逆に壁の右手に沿って進む「右手法」に従い移動する。39階の宝物「レッドリング」を手に入れれば交差できるようになるが、その際にグリーンリングは失われるため、ブルーウィスプに触れなくなってしまう。なお、54階の宝物「ブルーリング」を手に入れれば、両方のウィスプと交差できるようになる。
続編・関連作品
続編『イシターの復活』にもブルー・レッド共に出現。初期配置にいる部屋もあるが、今作もタイムが0になると出現するペナルティキャラで、触れると即死。初期配置にいるウィスプはカイの一部の魔法で倒せるが、使う時には大きな代償を伴う(タイムアップで出るウィスプにはそれも通用しない)。
『ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ』には、ブルー・レッドが初期配置で出現する他、長時間フロアに滞在するとグリーン・ウィル・オー・ウィスプが出現する。どれだけHPがあっても残りHP1の瀕死にさせられる(が、ゲームシステムの都合上即死ではない)。
『ドルアーガオンライン』においては、一部の高難度クエストで出現。速度こそゆっくりだが地形をすり抜けて追ってきて、当たると200ダメージ(殆どの場合即死。最大HPを上げる装備をしていれば助かることもある。なお、アップデート前は問答無用で即死だった)。ブルーは若干追尾が甘いが、レッドはほぼリアルタイムに追尾してくる。但し、ごく一部のキャラには無傷で消滅させる方法が存在する。
余談だが、本作のカイ(ヤング・カイ)が並行世界から召喚された理由には、このウィスプが深く関わっている。また、元の世界でその運命を変えるための方法が、原作『イシターの復活』の裏技にまつわるものとなっている。