焼きごてなどの発熱する道具や高温の物体を使って、板やコルクボードなどの木材に絵を描くこと。またこの技法で制作した作品のことも表す。
熟達すると紙に鉛筆で描いたような絵を描くことも可能になる。
日本を含め世界中で古くから作られていたことが知られているが、近年になって電気ごてが開発されたため、作品を作ることが容易になった。
道具
ウッドバーニングでは、ペンの代わりに焼きごてを使って絵を描く。一般的には電気ごてを用いる。専用の焼きごても市販されているが、はんだごてなどでも代用が可能である。
焼きごての先は焦げた木材や脂などが付着するのでこまめにサンドペーパーでふき取ると良い。
描く板は節の少ないものを選ぶと描きやすい。また明るい色の板のほうが焼き目がくっきりとして作品が見栄え良く仕上がる。
コルクボードや革などに描くこともできる。
描きかたのコツ
- 言うまでもないが、火事や火傷には気を付けること。
- 板にどれだけの熱を与えたかで線の濃淡が決まる。焼きごてをゆっくり動かすと太くて濃い線が、素早く動かすと細くて薄い線が描ける。
- あらかじめトレーシングペーパーに下絵を描き、カーボン紙やチャコペーパーなどで描きたい板に図柄を描き移すと良い。もちろん完成したら消す。
- 消しゴムは使えないので、失敗しないように慎重に描くこと。
- 市販の木製小物や木製食器などは多くの場合ニスなどの塗装が塗ってあるため、これらに描くときは塗装の薬品が焦げて不快なにおいのガスが出ることがある。吸わないように換気をじゅうぶんすること。また口や食べ物に触れるような部分にはバーニングを行なわないほうがよいだろう。