概要
お尻から長く延びる「尻尾」が特徴的なハチ。
「馬の尾バチ」という名前はこれに由来するが、正しくは尻尾ではなく産卵管。なのでこれはメスにしかない。
これ程長い産卵管が必要なのは木に潜むカミキリムシのサナギを宿主とするためで、細い隙間を縫って木の奥にいるカミキリムシに差し込む仕組みである。
なお、昔は幼虫に寄生していると考えられたが、近年の研究でミヤマカミキリやシロスジカミキリのサナギに寄生していた事が判明した。
寄生バチの特性上、相手を即死させてしまっては意味がないので、孵化後はサナギになるまで生かさず殺さずでチビチビと食していく。
最近は雑木林の荒廃化によって宿主であるカミキリムシが減少してしまい、絶滅危惧種に設定されてしまった。
関連🐝
狩り蜂:別のグループだが、このタイプの蜂にも幼虫が他の虫に寄生するものが多い。エメラルドゴキブリバチが属すセナガアナバチが有名。