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CV:東城日沙子


概要編集

サージュ・コンチェルトシリーズの登場人物。


遥か昔、別世界(次元)からゲームの舞台である惑星ラシェーラ(旧シャラノイア)に召喚された女性。作中過去の身勝手な人間達により一方的に呼び出され、帰らせてもらえないまま寿命により無念の死を遂げた。しかし紆余曲折あって現世に蘇り、故郷へ帰るために理解者であるウンドゥやその恋人ジルと協力関係を結び、作中で様々な騒動を起こしていく。


(少々複雑な経緯を持つ登場人物なので、詳しい事情はネタバレの項目で説明する)


人間らしい感情はあり、人命を軽視するような性格でもないが、ラシェーラの人々を自分を貶めたとして(例え当事者でなくても)加害者連中 / 見て見ぬフリと悪人扱いしている。そのため自分が故郷に帰るにあたって彼らが犠牲になったとしても、それは当然の報いであり構わないというスタンスである。


ただし差別的に誰しも憎んでいるわけではなく、精神世界で出会い仲良くなったウンドゥ(後述)に恋心を抱いたり、たまたま「ぱれす・にゅろきーる」で出会ったキャスター坊と友達になって嬉しくなる等、状況次第では本来の優しさを見せることもある。あらゆる犠牲を払って故郷に帰る決意を固めた後も、キャスやター坊のことを思い出しては葛藤している。


主人公のイオナサルとは価値観の違いから作中の様々な場面で対立する。しかし時にはイオナサルの考えに理解を示して共闘することもあり、その関係は複雑である。


プレイヤー目線では本作における一番の被害者でありながら、この世界やイオナサルにとっての敵で、かつ元凶は太古の昔に滅んでいて責任の所在も不明と、何とも心苦しい立場にある。


容姿編集

作中における少女の姿は「仮の肉体」であり、本当の容姿・年齢は不明。


シェルノサージュ編集

銀髪ポニーテールの少女で、白を基調としたへそ出しルックの服を着ている。露出度高めだが、元々ラシェーラは熱帯気候で軽装が好まれるため、それに倣ったものと思われる。


アルノサージュ編集

桜舞うセンシティブな作品

前の肉体は紆余曲折あって消滅したため、ジルによって新しい肉体を与えられている。薄桃ロングヘアのロリ体型で、ジルの好みなのか地文風の装束を着ている(イラスト左)


なおこの装束、よく見ると「胸元が開いている」「脇が露出する」「側面からアンダーの一部が見える」等とても大胆な造りになっている。本人がロリ体型でお色気が抑えられているというギャップもあるため、ロリ好きのプレイヤーからは大好評だった。公式のグッズ化投票で上位に入る等、本人の人気度にも貢献した。


『PLUS』版で実装された禊では水着に着替える(イラスト右)。こちらも布面積の小さいビキニという大胆な恰好だが、やはり本人がロリ体型なためか何とも言えない魅力を醸し出しており、イオンへの愛を誓ったはずのプレイヤー達を動揺させた。浮気は駄目だよ。


関連イラスト編集

ウルゥリィヤうる


関連タグ編集

サージュ・コンチェルト シェルノサージュ アルノサージュ

ウンドゥ ジル ... 協力者

デルタ キャス ... 友達

イオナサル ... 同じ「被害者」


ゲームにおいて(ネタバレ)編集

※以下、物語のネタバレが含まれるため注意










































物語開始以前編集

別次元からの拉致~死去(シャラノイア時代)編集

物語開始から約5,000年前、ラシェーラ人の先祖である惑星シェールの民は、何らかの理由で惑星からの退去を迫られていた。彼らはどういった経緯か別次元の存在は超常的な力(俯瞰視点)を持つことを知っており、それを利用した技術を構築し、別惑星への移住計画を企てていた。


(作中用語で説明すると理解が難しいため例を挙げるが、俯瞰視点は異世界モノによくある転生者特有のチートスキルで、例えば知りえない知識を得たり、宇宙上で人間が居住可能な惑星を見つけたり、その地点にワープしたりできる。シェール人は別次元の人間を無理やり転生させ、そのチートスキルを自分達のために役立てようと考えた)


この計画のため、シーカーとして呼び出されたのが彼女・ネロである。なおネロはこっちの世界で付けられた通称で、本名はウルゥリィヤである。


当時の出来事はゲームでは描写されず想像するしかないが、計画は成功しシェール人は新惑星シャラノイア(現ラシェーラ)へと移住を果たす。だが移住成功後、ネロは寿命により死亡し魂だけの状態になってしまう。本来、この宇宙では死者の魂は様々な過程を踏んで輪廻のようなサイクルに取り込まれるのだが、イレギュラーであるネロにその理は適用されず、死後も宇宙を彷徨う羽目になってしまった。


なおシェール人の研究には見落としがあり、別次元の存在はそこに在るだけで宇宙の事象を歪めてしまうのだが、それを知らない彼らはネロを元いた世界に帰すことなく放置してしまった。結果、シャラノイアがある銀河系の太陽が少しずつだが膨張を始め、未来の時系列で回避不能の脅威となってしまった。



現世への復活(ラシェーラ時代末期)編集

それから5,000年後の未来、シャラノイアはラシェーラと名前を変え、人々は惑星の先住種族であるジェノムと協力して独自の文化を築いていた。


中でも地文・天文の二大派閥は作中で最先端の技術を取り扱うエリート組織で、彼らはどういった経緯か自分達の先祖が使った「俯瞰視点」のことを突き止めており、それに利用されたネロの所在を探っていた。彼らは共同で最先端の技術研究所「ジェノミライ研究所」を立ち上げ、ネロを現世に復活させる実験を行った。


死の世界から呼び戻されたネロ、しかし長い間、肉体を持たない状態であったため感覚的なものを忘れてしまっていた。


ウンドゥとの出会い~ジルとの取引編集

研究者の一人・ウンドゥはシャール(人間の姿をしたジェノム)という特異な存在で、ジェノム特有の精神世界で相手と対話する能力を備えていた。彼はその能力でネロと交信を行い、当初は怒りを向けられるものの、それまで孤独だったネロの話相手となり、なんとか彼女の信頼を勝ち取った。


しかしウンドゥが同僚のジルと恋仲であることを知ったネロは、嫉妬と捨てられるかもしれないという不安から、次の交信でウンドゥを精神世界に拘束し、逃げ出せないようにしてしまった。


ネロはジルに対し、自分を元の次元に帰せばウンドゥも解放すると取引を持ち掛けた。恋人を人質にされたジルは止むを得ず承諾し、ネロを帰す策を練るべくジェノミライ研究所から離脱、各地を転々としながらそのための情報を集めた。


天文による拘束編集

紆余曲折あり、ネロは天文によってシェルノトロンサーバーという専用の檻に閉じ込められ、市民のために「俯瞰視点」を使うよう強要される(肉体はあったが冷凍睡眠で身動きを封じられていた)


以降『シェルノサージュ』の物語が始まるまで、サーバーの中で天文に命じられるまま俯瞰視点を使い、惑星ラシェーラで起こる様々な出来事に寄与していた。しかし自分が置かれた状況については概ね理解しており、いずれジルが加勢に来るとして天文の支配を受け入れ、彼らを出し抜く機会を待ち続けた。


一方、ウンドゥの元同僚でネロの実験にも携わっていた天文科学者・クラケットは、太陽膨張の原因がネロであることを突き止めていた。彼はネロを元の世界に帰すべく天文を離れ、独自に研究を進めていく。


シェルノサージュ編集

この時系列では限界まで膨張した太陽により惑星ラシェーラが崩壊の危機に瀕しており、地文・天文双方が打開策を研究していたのだが、ネロからすれば勝手に自分達で滅んでいるようなもので、やはり帰還が優先として気にも留めていなかった。


はじめはシェルノトロンに搭載された仮想生命体OS「REON-4213」として登場する。


シェルノトロンは天文が開発した「誰でも詩魔法が使える便利な道具」で、一般市民にも広く普及する日用品だったが、その実態はサーバーに閉じ込められたネロが代理で仕事をするという酷い代物であった。しかしそれを明かすわけにはいかないため、世間ではREON-4213というOSがいる体にされた。


上述の通りネロは天文に言われるがまま仕事をしていたが、裏ではジルと手を組み、帰還のための準備を進めていた。尚あるタイミングでイオナサルが自分と同じ「被害者」だと気付くのだが、自分の人生が優先だとして見捨てることを選んだ。


当初はネロ優位に物事が進み、ジルによって無事サーバーから解放されるのだが、ジルが帰還のアテとして連れてきたクラケットに帰還計画の不備を指摘される。一時は無視して計画を押し通そうとするも、紆余曲折あって考え直し、クラケットの主張する「イオナサルと二人で帰る」案を認め、クラケットがその手筈を整えるまで待機することを決めた。ジルとも袂を分かつ。


待機中、たまたま訪れた「ぱれす・にゅろきーる」という遊園地でキャス、ター坊の二人と出会い友達になる。久々に感じた「友情」に嬉しくなり、ラシェーラ人に対する憎しみの感情が薄れる。イオナサルのラシェーラを犠牲にしたくないという考えにも理解を示す。


しかし政治関係者や上流階級のみが惑星を脱出するという天文の身勝手な行動により、それを止めに入ったクラケットが死亡する。帰還のアテがなくなり、また改めて”人の醜さ”を直視させられたことで怒りと憎しみが再燃、イオナサルとの関係にも亀裂が入る。


しばらくの沈黙の後、やはり分かり合えないとして再度ジルと協力を結び、ラシェーラの全人類を犠牲にして元の世界に帰還することを選ぶ。キャスとター坊も犠牲になることには心を痛めたが、やむを得ないとして割り切った。


肝心の方法については、作中で複雑な原理が説明されるが独自用語満載で難解であるため、掻い摘んで言うと「全人類の魂を融合させ、次元を超越した神を創造する」こと。神であれば次元を超えて人間を移動させるなど容易いことなので、それで帰ろうとした。


(かなり端折っているので、正確な原理については実際にプレイして確認されたし)


それを知ったイオナサルは絶句し、何とかネロを止めようとするも最早説得は不可能であったため、イオナサルにもある「俯瞰視点」の力で自分とネロを5,000年後の未来へとタイムスリップさせ、ラシェーラの人々を守った。


(補足するとイオナサルとネロが存在する限り太陽の膨張は止まらず、しかし二人だけの力では帰れず、ラシェーラ人を犠牲にすることもできず、たとえ死んでも事態は解決しない...と八方塞がりの状態であった。タイムスリップすれば少なくともその時系列では存在しないことになって太陽の膨張は止まり、次に出現する時までに太陽の状態は正常に戻っており、向こう5,000年はネロから人々を守れるので、かなり冴えた判断である)


その道連れ同然の行動にネロは怒り狂い、報復としてイオナサルの精神を破壊する。そして飛ばされた先の未来でジルと再会し、再度計画を練り直すのだった。


一方のイオナサルは精神破壊により記憶を失い、自分が誰かも分からないまま精神世界を彷徨っていた。そんな中、たまたま道端で謎の端末を拾い...


アルノサージュ編集

改めてジルと二人で次元を超越する神「母胎想観」の創造に着手する。本来であれば自分と一緒に未来に飛んできたウンドゥも加わるはずだったが、その荒唐無稽かつ人命を無視した内容により見限られたため、二人で進めることとなった。


(ちなみに前作では怒りのあまり全人類を犠牲にしようとしたが、キャスやター坊の存在から考え直したのか、今回はなるべく犠牲を少なくする方針で行っている)


一方、精神を破壊され植物状態になっていたイオナサルが『シェルノサージュ』のプレイヤーの助けによって覚醒、再度計画の是非を巡って対立することとなった。


イオナサルがプレイヤー(アーシェスという強力な守護者を味方に付けたことを知ると、それに対抗すべく、インターディメンドという施術で自分も故郷の世界からネロの守護者、すなわちもう一人のプレイヤーを呼び出し、ある騒動で攫ってきたプリムの肉体を与えて自身の護衛とした。


紆余曲折ありついに「母胎想観」を誕生させるも、ウンドゥの捨て身の説得と主人公サイドの活躍により操作者であるジルの精神が破壊され、神はただ無敵なだけの木偶へ。戦いは事実上の敗北となった。流石のネロも不利を感じ、イオナサルの求めもあって和解を考え始める。


しかしここに来てそれまで大人しくしていたネロの守護者(プリムが暴走、ネロを裏切り、彼女を動かなくなった母胎想観に融合させると、そのコントロール権を得て、ソレイル中の人間やシャールを犠牲にしてでもネロを故郷に帰すと宣言する。


(この辺、実際のゲームでも解釈が難しいところがあるが、プレイヤーにとって『アルノサージュ』がRPGであるように、ネロの守護者にとってもこの物語はネロを救うゲームだったため、イオナサル陣営が勝つ展開に納得がいかなかったようだ。またネロ含め登場人物全員が単なるNPCという認識だった節があり、故に自我の強いネロのことを”我儘なNPC”と解釈し、もう面倒だからと動きを封じたものと思われる)


以降は母胎想観に囚われの身となるが、物語終盤、ネロの守護者が主人公サイドによって世界から追放されたことで解放される。母胎想観の消滅により帰る術はなくなったが、自分を裏切者から救ってくれたイオナサル達のことを認め正式に和解する。魂を変換して故郷との因果を断ち切り、宇宙から存在を認められると、以降デルタやキャス達と共にこの世界の住人として生きていくことを決める(通常ED)


エクサピーコEDではプリムから「エクサピーコの意思」なる神秘のことを教えてもらい、その力があれば故郷へ帰れるとして、イオナサルと二人で宇宙の果てを目指すことに決める。その後の顛末はゲームでは描写されないが、イオナサルが無事帰還できたため、彼女も帰れたと考えるのが自然だろう。


禊会話(PLUS)編集

PLUSでネロとの禊会話が追加された。


通常ED後の時系列から来たパラレルワールドのネロで、未来での暮らしぶりからメタ話等、様々な情報をプレイヤーに教えてくれる。自分を苦しめていた問題から解放されたためか、語尾に「にゃ」を付ける、気に入った美味しい物はどれだけ長かろうと正式名称で呼ぶ等、色々とはっちゃけた姿を見せる。


未来が悪い方向へ進むのを防ぐため、未来の出来事は断片的にしか話せないという。しかし中には色々な意味で衝撃的なことも含まれている。

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