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概要

CV:加隈亜衣

Vo:志方あきこ

サージュ・コンチェルトシリーズのメインヒロイン。愛称はイオン。

『シェルノサージュ』の舞台である惑星ラシェーラ出身の少女。年齢は推定15~16歳。作中における二大派閥の片割れ「天文」に属しており、天文総裁リーヴェルトの娘でもある。

ラシェーラでは「皇位継承の儀」と呼ばれる次期皇帝を決めるための儀式があり、イオナサルは天文派から当代の次期皇帝候補として擁立された。ライバルは地文派のカノイール。なおイオナサルまでが本名で、ククルル・プリシェールは皇帝候補の意。そのためカノイールも同じ姓を持っているが、二人は血縁者ではない。

だが何故かゲーム開始時点では記憶喪失の状態で、しかも何処とも分からぬ場所で一人暮らしをしている。偶然、家のそばで「端末」を拾ったことを発端に別世界の人物であるプレイヤーと邂逅、それをきっかけに自分の失われた記憶の一端を取り戻し、そこで初めて自分が「ラシェーラのイオナサル」であることを思い出す。自分の境遇に疑問を抱いたイオナサルは、プレイヤーと二人で自分の失われた記憶やラシェーラの歴史といった謎に迫っていくことを決める。

前作から5,000年後が舞台の『アルノサージュ』においても、前作とそう変わらぬ姿で登場する。この時系列では惑星ラシェーラは滅び、その末裔である人々は宇宙船ソレイルでの生活を強いられていた。何故彼女が未来の世界にいるのか、どういった経緯でラシェーラは滅びたのか等の謎はゲームで明かされる。

容姿

ポーラーズメモリーI

センシティブな作品

『シェルノサージュ』のパッケージで着ている衣装で、おそらく最も有名なイオナサルの姿。

トップスと形容するのも憚られるような白い布切れで胸部を隠し、コルセットで固定している。下は赤いショートパンツに白のレッグウォーマー、足はサンダルで、腰を覆うように前開きのスカートを履いている。

本人の慎ましい性格と正反対のセクシー衣装で、メタ的には開発者の趣味だが、世界観的な事情としては元々着ていた皇女の装束が暴徒と化した民衆に剥ぎ取られてボロボロになったため、後に保護してもらったルゥレイという女性に軽装衣装へと仕立て直してもらった。胸はもう少し隠した方がいいんじゃないかと突っ込みたくなるが、ラシェーラは熱帯気候で熱苦しい恰好は向いてないのと、当のルゥレイさんのセンスなのかもしれない。

(補足しておくと暴徒云々は性的暴行ではなく金目当ての蛮行。皇女の装束は超高級な素材で造られており、どうも皇女が貧しい人に衣服の一端を千切って渡すという習わしがあったようである。しかし我先にと民衆が押し寄せたため、このような結果となった)

パジャマ

センシティブな作品

『シェルノサージュ』のゲームでイオナサルが最初に着ている衣装?

衣装づくりの自信がなかったのと着替えるのが面倒だったためか、プレイヤーと会うまではずっとこの恰好だった。なおアングル的に分かりづらいが、ボトムスの股の部分が開いているという大胆な造りで、アンダーが丸見えになっている。

なお設定画だとアンダーと思わしき部位は上部でほかと繋がっているので、下は普通に履いているようである。セクシーなパジャマとして『シェルノサージュ』発売直後に話題になった。「あぶないねまき」とも。フェチシズムを刺激する見た目だが、残念ながらゲーム中にパジャマを着るようお願いしても拒否される。

ちなみに現実世界でもこのようなパジャマはあるが主に介護用である。

リンカージェン

上述のルゥレイさんから譲渡された彼女の古着。皇女としての素性を隠したい時に着ている。

ポーラーズメモリーII

『アルノサージュ』のパッケージで着ている衣装、こちらは露出度控えめとなっている。

作中である人物から譲渡された衣装で、イオナサルの新たな覚悟を示している。

これ以上はネタバレとなるので、実際にゲームで確認されたし。

ゲームにおいて

シェルノサージュ

コミュニケーションパート

概要の通り、どこかの部屋で一人暮らしをしている謎多き少女。記憶を失っており自分が誰でどこにいるのか、何故ここにいるのかをよく覚えていない。

少しおっとり気味な恥ずかしがり屋で、黙々と何かを作るのが好き。なぜか真空管を使った電子工作に目がなく、語り出すと止まらなくなる程である。

ある時、部屋の外で壊れた端末を拾い修理したところ外世界の存在であるプレイヤーこと「あなた」と通信が繋がる。さらに端末にはイオンの失われた記憶を修復する機能があり、それによってイオンは自身がラシェーラ出身のイオナサル・ククルル・プリシェールであることを思い出す。

イオンは過去を取り戻し自身の置かれた状況を知るため、「あなた」と絆を深めながら共に記憶の世界を巡っていく。

夢セカイ(記憶の世界)

端末によって再現された、記憶の世界におけるイオナサル。ここでは記憶を辿っていくという体で、本人と共に当時の出来事を見ていくことになる。

概要の通り、ラシェーラの二大派閥の一つ天文(帝立天文学量子波動学研究所)から次期皇帝候補として擁立された少女。当時のラシェーラでは太陽の膨張による災害、及び惑星の寿命(崩壊寸前)が問題視されており、天文/地文双方がそれぞれ対策案を掲げて政治の主導権を巡り争っていた。イオナサルは天文代表として別惑星への移住を掲げている。なお対する地文派カノイールは惑星の再生を主張している。

しかし本人は上から言われるがままに振舞っているだけで皇位継承の儀には消極的で、政治的な争いにも正直関心はない。そもそも内気な性格で人前に出ることが苦手なうえ、体力にも自信がなく、政治的なスキルも皆無。できることと言えば趣味の機械工作ぐらい。

(この性格で擁立されるのは謎だが、理由は物語後半で明かされる)

こんな有り様なので第一の活動拠点である万寿沙羅に送り出されるや否や、民衆の気迫に押されて何もできず、更には暴徒と化した一部の人間により身包みを剥がされてしまう。開始早々自信をなくし、いっそのこと終わるまで隠れていようと街の片隅で震えて縮こまるが、たまたまそこを通りすがった少年ター坊に声をかけられ、彼の家である雑貨屋に保護される。さらに友人であるキャス、プラムを紹介してもらい、天文に憧れているという彼らの話を聞き、持ち前の機械工作スキルを披露、一躍ちびっ子達の人気者となる。

一時的に安息の地を得て安心するも、間もなく万寿沙羅をバースト(自然災害)が襲い、仲良くなったばかりのプラムが命を落としてしまう。更に万寿沙羅そのものが次に来るであろうバーストによってもう持たないことが明らかになる。

万寿沙羅の人々がバーストに怯えて暮らす現実を目の当たりにしたイオナサルは、自身が持っている皇女としての力「詩魔法」を思い出す。そしてその力によって街を覆うほどの巨大な蓮の花を生み出し、バーストの脅威から街を救った。

この一件により民衆から英雄視され、また皇女としての自覚を持ったイオナサルは、世界を取り巻く惨状からより多くの人を助けるためラシェーラ各地を巡る決意を固める。そして各地を訪れていく中で、惑星の存続を巡る不正と陰謀に巻き込まれていく。

アルノサージュ

漫画版

時系列的には『アルノサージュ』のゲーム本編から数年前。

ゲームのイオナサルと異なり、どこか他人行儀で終始淡々と話す。

夢を通じてラチェットと交信、彼女にジェノミライ教団の計画阻止を依頼する。

ゲーム本編

どういった経緯か、前作から5,000年後が舞台の『アルノサージュ』でも登場する。

宇宙船ソレイルでは謎の生命体シャールにより、ソレイルの人々が誘拐される事件が起きていた。人類もそれに対抗すべくシャールを駆逐していくが、無尽蔵に沸き続けるシャールの前には成す術もなく、ソレイル内部の都市フェリオンの中へ押し込められ、身動きが取れずにいた。

イオナサルはシャールの起源と、上記人類とシャールの対立がジェノミライ教団によって意図的に引き起こされたものであることを知る数少ない人物であった。経緯は不明だがイオナサルもソレイルに搭乗しており、争いがどちらに転んでも待つのは悲劇として、それを食い止めるためにプレイヤーをこの世界に召喚、ロボット「アーシェス」を操作して旅を助けてくれるよう頼む。

概要でも述べたが何故5,000年前の人間であるイオナサルが此処にいるのか、ラシェーラはどうなったのか、そもそも同一人物なのか等色々と謎が多いが、これらは全て『シェルノサージュ』で明かされる。また本作は前作のセーブデータとリンクさせることができ、それに応じてイオナサルとの関係が変化する。

余談

トントン

シェルノサージュのコミュニケーションパートにおいて、イオンを呼び出す方法にVitaの画面を叩くようにタッチする操作があり、作中ではイオンから「トントンしてみて」等と表現されている。

このトントンは本作を代表する用語として認知されており、ファンの間ではイオンを愛でる意で使われているほか、本作発売後には声優である加隈亜衣女史のTwitterにファンが「トントン」とツイートする様子が見られた。

拡張少女系トライナリー』ではこれをオマージュしたと思わしき「コーンコン」という台詞が登場する。

実在の人物?

シェルノサージュは別次元に実在するもう一つの世界をコンセプトに開発されており、公式でも生放送等でイオナサルを実在の人物のように取り扱っているほか、加隈亜衣女史も自身を声優ではなく「(イオンの)お友達の加隈亜衣です」と形容している。

無論、実在の人物ではなく「そういう設定のキャラクター」であり、グッズ展開や雑誌等の場では普通にゲームのキャラクターとして扱われている。

お肉大好き

服装や食事の好みなどはユーザーのプレイスタイルに応じて変化するが、「こってり」系の味付けに拘らせるとお肉ばかり食べるようになる。あまつさえ「私、お肉大好きだからね」と豪語する。

実際にはユーザー次第で野菜や果物ほか健康的なメニューも食べるようになるのだが、可憐そうな少女がガツガツと肉を頬張る姿が印象に残ったのか、一部ユーザーの間では「あらゆる場面でお肉を要求する肉食系女子」というキャラ付けをされてしまっている。

関連アプリ

イオン de アラーム ~シェルノサージュ~

Android版は2017年3月28日より配信、iOS版は2017年4月27日より配信の目覚ましアプリ。

関連イラスト

シェルノサージュからアルノサージュへの繋がり(ネタバレ)

以下シェルノサージュの内容に関するネタバレが含まれて居ます。

紆余曲折あり、イオナサルは惑星ラシェーラ最後の皇帝ラシェーラに選ばれる。

イオナサルは謳う丘でラシェールフューザーを謳い、惑星ラシェーラを圧縮してマイクロクエーサー化してエネルギーとして変換する。

他の惑星へと移住するグランフェニックス計画が実行されるも、ネロの妨害により失敗。調査のための先遣隊のみを送り出したのみとなってしまい、移住に必要なエネルギーを失ってラシェーラの住人は航宙移民船ソレイルで宇宙を彷徨う事となってしまった。

ネロによってイオンはマイクロクエーサーとともに5000年後の未来へと飛ばされてしまったが、転移前に皇帝の声帯(と地位)はネイへと渡されていたため、ネイが新たな指導者・天統姫として人々を統治することとなった。

マイクロクエーサーとともに回収された際にはネロにより記憶と心を壊されており、ジルによりシャールを生み出すアストロサイト・モジュラトリ・ウィルスを投与される。

移民船ソレイルを介して七次元先からエネルギーを得る詩魔法Class::CIEL_NOSURGE;をインストールされ、強制的に謳わされる。移民船ソレイルの星詠台にあるアルノサージュ管のダイブコンソール内に幽閉され、七次元先の世界から得たエネルギーでシャールを無限に生み出す道具として利用されていた。

サーリドクター・レオルムにより、記憶修復プログラムである12+3のセカイパックを精神世界に送信され、さらに七次元先の存在である「あなた」の協力により、2年かけて記憶を取り戻すことに成功。精神世界から脱出する。

チャンネルの増大によって俯瞰視点は使用できなくなっており、詩魔法も使えないが、ネロを止めるためにかつての仲間である皇帝契絆支の七人を探すことに。

漫画版の詳細

漫画版はアルノサージュ本編の前日譚となっている。

同作に出演するイオナサルはジェノメトリクス(精神世界)の住人であり、本人ではない。

想命姫が移民船ソレイル内の居住区画の一つ、アメノモリにあるセントラルレジストラを介し、ジェノメトリクス(精神世界)にダイブすることで会話をすることが出来る。その正体はイオンの人格の一つで、シェルノサージュのユメセカイではナビゲーターとなっていた。

精神が破壊されて植物状態ではあるものの、アルノサージュ管に接続されていたので移民船ソレイルのネットワークへのアクセスが可能となっていた。イオンを救う最速最良の方法の一つとして、ネットワーク内で得られた情報を神託という形で想命姫へと伝えていた。

ネロやジルらジェノミライ教団にその存在を知られると、ネットワークへのアクセスを遮断されてしまうため、正体を隠していたとのこと。

イオナサルの正体(ネタバレ)

以下、シェルノサージュのネタバレが含まれます

作中ではイオナサルをもとの世界に帰すべきである等、一部の登場人物からラシェーラの人間ではないかのような扱いをされている。イオナサル本人もそうした発言を否定しておらず、外世界から何らかの方法で招致されのではないかと推察される。

以下、サージュ・コンチェルトシリーズにおける重大なネタバレが含まれます

その正体は、別次元の惑星「アース」から連れてこられた少女。本当の名は結城寧という。

7次元先に接続可能なゲネロジックマシンを偶然にも作り上げてしまい、魂のみをラシェーラに拉致された。その後天文皇女イオナサルの肉体に、その魂を押し込められた。

その後は過酷な人体実験や幽閉に等しい扱いを受け、天文皇女としての振る舞いを教育された後、世間へと送り出され、シェルノサージュの項目にあるような展開へと至る。

なお幽閉されていたのは、かつてネロで実験中に旧ジェノミライ研究所にてバイオハザードを発生させたため。再度バイオハザードが起きないか隔離しての経過観察も兼ねていた。

本人は故郷に還りたがってるが、その為にラシェーラを犠牲にはしたくないと考えている。

  • 7次元先の世界とは、可能性、集合的無意識、世界の軸が違う世界、つまり平行世界ではなく完全な異世界のこと。またアースもゲームプレイヤーがいる地球とは6軸上のズレがある世界のこと、つまり平行世界の地球。
  • ゲネロジックマシンの設計図はgenomirai.comで手に入れており、これは天文が行なった魂の拉致に必要なアース側の装置の図面提供である。小説によればマシンの起動時に6次元先の人間により妨害を受けており、魂の拉致がなければ死に至っていた可能性がある。
  • 7次元先から拉致された理由は、異世界の人間が持つ俯瞰視点を用いて移住可能な惑星を探させるため。そのために天文は実験を繰り返してラシェーラの地殻の一部をエネルギーに変換しており、最終的には衛星を一つエネルギーに変換して転移に用いている。なお表向きは太陽ベゼルから照射されたウェーブバーストにより、消失したことになっている。
  • 本来のイオナサルの魂は、計画のために不要であるとして抜き出され、廃棄された。しかし、後にその魂も生きていたことが明らかになる。

シェルノサージュでは本当の名前が結城寧であることが判明するのみで、特に仔細は語られなかったが、アルノサージュや小説版にて彼女についての設定がいくつか明らかにされた。

  • 元の世界では一般の家庭に生まれるも、自分よりも闊達で運動能力も頭脳も上のという妹の影響で、常に比較され、存在しない者として扱われていた。周囲から振り向いてもらおうと、元々興味があった電子工作の道に進むも、今度は「女性が電子工作をする」という偏見を受け更に疎外されてしまった。
    • しかし白鷹パックや小説版の描写を見る限り、そこまで酷い扱いをされていた訳ではない。
  • その後、工業系の専門学校への進学のために逃げるように都会に出た矢先に、ラシェーラに拉致されるという事件に巻き込まれる。
  • なおイオナサルは真空管に対し深い情熱を示すが、どうも故郷のアースにいた頃から真空管フェチだったらしい。電子工作についても、ゆめきちと名付けたをロボットを自作するなど、この頃から卓越したスキルを持ち合わせていた。
  • ほか、結城寧の記事も参照のこと。

結末

アルノサージュの通常エンドでは、元の世界に帰ることを諦め、イオナサルとして生きることを決意する。

エクサピーコエンドに進むと、エクサピーコの意思なる存在によって元の世界へと帰還できることが分かり、仲間達へと別れを告げ、ネロと共にソレイユで宇宙へと出発する。

ゲームでは最期まで描写されなかったが、同エンドを迎えると連動Webサイトであるシェルノサージュコンソールに、無事に元の世界に戻れたという旨のボイスメールと写真が送られてくる。

ボイスメールによれば、ゲネロジックマシンは再び魂を7次元先に送ることは出来なくなっていたが、手を加え、シェル(サージュ・コンチェルトの世界)を経由して6次元先の地球へとメッセージを送る機械へ作り変えたとのこと。

一連の体験から次元論の研究をしようかと考えてると語り、同時に「あなた」と会えないことへの寂しさが募っていることを話す。

期間限定で公開された小説版2巻のエピローグや、後のグッズ展開などから、エクサピーコエンドの方が正史として扱われているようである。

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