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ウロボロス・ウェスカー

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うろぼろすうぇすかー

ウロボロス・ウィルスを自らの体内に取り込み変異したアルバート・ウェスカー。公式名称ではなく、便宜上の仮称である。

「これが最後だ、クリス!」

概要

『バイオハザード5』における最終ボスで、ウロボロス・ウィルスによって変異を遂げたアルバート・ウェスカーの姿。

「ウロボロス・ウィルスによる強制進化を遂げた新人類だけの世界を作り、自身が神として君臨する」という計画を進めていたウェスカーだが、クリスシェバの妨害により、ウィルスを撒布するためのミサイルを搭載した爆撃機が火山の火口付近へと墜落。この際にウェスカーは爆撃機から放り出されたが、高々度からの落下でも死に至らず、再びクリス達の前に姿を現す。

計画が水泡と化し怒りに燃えるウェスカーは、ウロボロス・ウィルスの詰まったミサイルを貫き、基本投与量を超えた大量のウィルスを取り込むという手段に出た。

元々が適合性に問題を抱えている上に、基本投与量を遥かに超えるウロボロス・ウィルスを体内に取り込むという自殺行為にも等しい暴挙だが、次回作の『6』で明らかになった「あらゆる変異ウィルスへの抗体、およびウィルスによる強制進化の適合資質」の持ち主であったウェスカーは、かつて適合に成功した試作型T-ウィルスと同じく、始祖ウィルスを雛形とするウロボロス・ウィルスにも適合を示す。一見すると上半身が暴走状態特有のウィルス嚢胞に覆われているが、これらは完全にウェスカーの意思による制御下に置かれており、『解体真書』によると“意図的な暴走状態”とされている。

なお、後の『バイオハザード リベレーションズ2』にて、“ウェスカー計画”の12番目の被験者であるアレックス・ウェスカー、その彼女にウロボロス・ウィルスを投与されたニール・フィッシャーもまた、他の素体や実験体とは異なりウロボロス・ウィルスの制御をほぼ成功させていたが、いずれも外見は面影を残しておらず精神面にも影響を及ぼしている。そのために、現段階で自我を保ちながら完全にウィルスを支配下に置けたのは、同計画の13番目の被験者にしてウロボロス・ウィルスの開発者であるアルバートのみである。

戦闘能力

高々度からの落下ダメージ、および試作型T-ウィルスの安定剤である「PG67 A/W」を過剰投与され弱体化した影響から、高速(迅速)移動の能力は失われている。しかし、同じ始祖ウィルスから作り出された二つのウィルスの共存により、本来は火気を弱点とするウロボロス・ウィルスも、この特性である程度は克服されているようである。それに伴い、耐久性や攻撃能力は格段に上昇している。

感染源である右腕から上半身に掛けてウィルス嚢胞によって覆われ、心臓部分と背面部分には、ウロボロス生物特有の橙色のコアが形成されている。この二つのコアは、ゲーム中では一定のダメージを受ける事でダメージ判定(弱点)が交互に切り替わり、更に条件を満たす事で特殊な体術が発生する。

特に目を引く右腕は、ミサイルと爆撃機の金属片や部品までもが取り込まれた伸縮自在の強力な触手と化しており、火山地帯の巨大な岩盤を一撃で粉砕する程の破壊力を秘めている。

ある程度ダメージを受けると、左腕も嚢胞で覆われ強靭な触手へと変化する。こちらの触手は相手を拘束する補助的な使用以外に、長距離からウィルス嚢胞の塊を発射する、地面に這わせ同じく嚢胞を相手に纏わせるなど、遠距離攻撃に特化している。また、最期にクリスたちを道連れにマグマへと引きずり下ろそうとヘリに絡ませたのもこの触手である。

更にはこの両方の触手を地面に突き立て、周囲に無数の触手を竜巻のように展開するという、当たればほぼ確実に即死に至る恐ろしい攻撃を繰り出す。

IF展開において

  • 『ザ・マーセナリーズ3D』

こちらではゲーム内の隠しコスチュームであり、本編とは関連性の無い所謂IFの姿。

両腕は暴走状態時のウィルス嚢胞とは異なる、変色・硬質化した黒色の皮膚で覆われている。左腕から胸部や背面の一部にまで及んでいるこの皮膚はやや異形化している程度であり、この事からウェスカーの体内に保有されているウロボロス・ウィルスはほぼ安定状態であると言えるだろう。

  • 『バイオハザード0』※HDリマスター版

こちらは本編クリア後に解禁される、『ウェスカーモード』でのウロボロス・ウェスカー。

外見こそ『5』時のものと変わらないが、眼は常時赤く輝いているのが最大の特徴である。(眼については、前述のマーセナリーズでも同じような変化があった)

お馴染みの迅速移動は“黒の疾走”という名で使用可能な他に、ウロボロス・ウィルスで得た新たなる能力、周囲の敵をチャージしたエネルギーで攻撃する眼力“赤の斬撃”を繰り出せる。

  • 『TEPPEN』

スマートフォンアプリのゲーム『TEPPEN』におけるデッキの一つとして登場。

外見は『5』でのロングコートを羽織った姿で、腕の一部からウィルス嚢胞を発生させており、カードイラスト等は複数あるがいずれも自身の意思で嚢胞を生成しており、こちらもウロボロス・ウィルスを完全に制御下に置いている模様。

ホラーサバイバルゲーム『DeadbyDaylight』におけるバイオハザードコラボにて、キラーとして登場したウロボロス・ウェスカー。

『TEPPEN』と同じロングコートの外見かつ片腕からウィルス嚢胞を自在に生成し、これを固有能力の「猛毒バウンド」、その派生効果である「ウロボロス感染」を駆使する。こちらの彼もやはり体内のウロボロス・ウィルスを問題無くコントロールしている様子。

以上の共通点として自我は完璧に、人の姿も原型をほぼ完全に保っており、耐久性の向上以外に試作型T-ウィルスの効果である迅速移動の能力も健在である事から、異なる二つのウィルスも完全な共存を果たしている様子。

恐らくこれこそが彼が創造しようとしていた「新人類」の姿であり、真のウロボロス・ウィルスの適合例と思われる。

関連動画

関連タグ

バイオハザード5アルバート・ウェスカーウロボロス(B.O.W.)

タタリ神アレックス・ウェスカー(※)、ニール・フィッシャー(※)

カール・ハイゼンベルク:ある意味上位置換

※アルバート以外に(ある程度は)ウロボロス・ウィルスの制御を成功させた人物たち。特にアレックスに関しては、アルバートはかつてウィルス完成直後、密かに現物を彼女に提供していた。

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