概要
鳥の羽のような耳を持つ種族。トゥスクルが成立した島では高地を拠点に里をもって生活している少数民族のようだが、後に海を渡ってヤマトに移住した一族の末裔などもいることが判明した。
種族全体の特徴として武に長け、またその鍛え上げた力を善良な民や力なき者の為に使うことを尊ぶなど誇り高い精神性を重んじている。このことは他種族の間でも広く知れ渡り『義はエヴェンクルガにあり』という格言もある。故にその存在はたとえ一人であろうと大きな影響力と存在感を発揮し、味方の軍にいれば大義があることの証明とも言えるため士気は上がり逆に敵に回した側にとっては事実がどうあれ士気が下がることにもつながりかねない。
同シリーズに登場するギリヤギナ族がただでさえ純粋に高い生来の身体能力を生かした特定の型をもたないシンプルで豪快な戦い方をするのに対し、エヴェンクルガ族は鍛え上げ研ぎ澄ました武の技による華麗で洗練された戦い方をするなど同じ戦闘を得意とする種族でも対照的な面がある。
先述のように義を重んじる気高さと高い武の素質をもつ一方、この世界の種族は母方から遺伝するという関係もあり『近しい身内にエヴェンクルガがいるが本人はそうではない』という者も何人か登場しており、中にはそれがある種のコンプレックスのようになってしまっている者もいる。
シリーズ作中に登場する主なエヴェンクルガ
- トウカ:シリーズで最初に登場したエヴェンクルガ。うっかり侍。
- ゲンジマル:エヴェンクルガの中でも更に桁外れの戦闘力を誇る伝説的な武人。
- ノスリ:家の再興のため義賊として活躍する弓使い。いい女だがわりとポンコツな側面も。
- オウギ:ノスリの弟。姉を慕い支える多方面に有能な弟。
- ゲンホウ:ノスリとオウギの父。元八柱将だがとある事件をきっかけに隠居していた。
- トキフサ:ゲンホウの跡を継いだ八柱将。