概要
古生代カンブリア紀に生息していた軟体動物のひとつ。
学名は「歯の生えた謎」を意味する。
カンブリア紀の生物の多くが小さかったが、オドントグリフスも同様で最も大きく成長した個体でも12センチ程度。
体は平たく、ごく薄い。
円形の口には歯舌が並んでおり、岩の上に生えた藻などをそぎ落として食べていた可能性がある。
口の脇には唾液腺があり、目のように見える。
体の両端にあるのはエラ。
歯のつくりが類似していたためコノドントの正体ではないか、また体型からヒラムシの祖先ではないかとも考えられていた事があるが、現在では否定されている。