オールドレディ
おーるどれでぃ
彼女は以前はとてもおしゃべりだった。結局、孤独が唯一の聴衆だった。
(She was so talkative before, yet in the end, loneliness was the only listener.)
オールドレディ(Old Lady)とは、白い肌に黒く落ちくぼんだ目をした、ロッキングチェアに腰かけている老婆のアブノーマリティ(幻想体)で、色あせた青いスカートと紫色のブラウスを着て、頭には白いボンネットを被っている。
分類はO-01-12、危険度はTETH。
作業情報
属性 | ダメージ | E-Box | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 1-3 | 16 | 0-5 | 6-10 | 11-14 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
2 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
3 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
4 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
5 | 普通 | 普通 | 高い | 低い |
クリフォトカウンター:4
特殊能力
1.作業結果が良いまたは普通の場合で終わらせるとカウンターが1つ回復
2.他のアブノーマリティの作業をするとクリフォトカウンターが1つ減少する。
作業中と作業後の待機時間中はカウンターが減少しない。
クリフォトカウンターが0になると、空虚感と孤独が彼女の部屋にたちこめ、部屋中にもやが蔓延したエフェクトが発生する。
特殊能力が発動すると職員は孤独感に苛まれて退室する。
退室後の職員は収容室前で停止して30秒間命令をきかなくなり、部屋に充満した孤独は取り除かれる。
また職員は5秒毎に5ポイント、計30ポイントのWHITEダメージを負う。
ダメージは防護服のWHITE属性耐性によってのみ増減し、危険レベルによる補正は行われない。
上記の現象が発生した際は作業したと判定され、クリフォト暴走ゲージの作業カウントが1つ増加する。
弱々しく年老いた人間の見た目のアブノーマリティ。
誰かが部屋に入ってくると、このアブノーマリティは入室者に語りかける。
時々違うが、常に「ぼうや、ぼうや、古い物語を聞きたい?」から始まる。
それは子守唄のようであり、不特定の詩のようであり、おなじみの童話のようであり、まったく新しい物語のようである。
彼女はあらゆる物語を知っており、対象が去るまで物語を語り続ける。
<職員F-5049のインタビューログからの抜粋>
F-5049:
おそらく、彼女はすべてのアブノーマリティの中で最も孤独なクリーチャーかもしれない。
彼女は孤独にあふれている。
彼女はその孤独を埋めるように物語を語りつづける。
物語には聞き手が必要だ。
誰かが部屋にいる限り、彼女は孤独の穴を埋めるように努める。
もちろん、彼女の話に耳を傾けることはとても危険なことだ。
彼女はこの地球上のありとあらゆる物語を知っていて、それは実在しない話であっても構わない。
私たちの心ではそのすべてに対処することはかなわなかった。
このクリーチャーはほんの一瞬で私たちの脳を飛ばすことができる。
- オールドレディの影は本来あるべき場所に存在しない。影は床の上ではなく宙に映っている。
- オールドレディは目と耳が不自由だが、誰かが彼女の部屋にいると彼女は察知することができる。
- 作業結果でクリフォトカウンターが回復するが、その条件が管理方法に記載されていない。
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すべて見る音声記録:12-K2387
とあるLobotomy Corporationの支部の音声記録。 彼女は世界中の「物語」を知っている。 ゲームと違っている箇所は多々ありますが、目を瞑ってください。 SCPの音声ログ風アブノーマリティ記録記事を書きたかったのです。 表紙はPixabay (https://pixabay.com/:picture by ID 5598375)を加工させて頂きました。7,773文字pixiv小説作品