概要
16世紀にフランシスコ会の司祭であり探検家でもあった作家アンドレ・デヴェによって書かれた『宇宙誌』に、挿絵つきで紹介された幻獣。「カンファーチ」と表記される場合もある。
エチオピアのモルッカ島に棲んでおり、見かけは牡鹿にそっくりであるが肉食で、後ろ足には水掻きがあり泳ぎが上手く、首の周りにはふさふさの灰色の毛が生えている。
頭から生えた大人の腕ほどの太さがある一本角(長さ3フィート半:約107㎝)は、自由自在に動かすことができ、食料である魚を捕まえるのに使われている。
他の一角獣と同じく、角には解毒作用があるともいわれているが、薬効は確認されていない。
創作での扱い
初出は『ソウルハッカーズ』で種族は”魔獣”。動かして魚を捕らえるという伝承から、角の先は三つ股で曲がりくねっており、金子一馬氏によって恐竜現存説に寄せてデザインされている。